院長インタビュー

急性期と慢性期のケアミックス病院としての強みを充実させる六地蔵総合病院

急性期と慢性期のケアミックス病院としての強みを充実させる六地蔵総合病院
メディカルノート編集部  [取材]

メディカルノート編集部 [取材]

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京都市伏見区に隣接する宇治市に立地する六地蔵総合病院は、急性期医療と慢性期医療の両方に対応するケアミックス病院として長年、地域医療に貢献してきました。令和4年11月に徳洲会グループの一員となった当院について、六地蔵総合病院の院長である木戸岡(きどおか) (みのる)先生に病院の特徴や院長の思いを伺いました。                                                          

当院は地下鉄東西線・JR奈良線六地蔵駅から直ぐの好立地にあり、急性期から回復期、在宅復帰を担う宇治、伏見地域に根ざした病院です。徳洲会グループの一員となった当院は令和4年4月に着任した木戸岡実院長が様々な改革を進めてきました。

まずは、徳洲会の理念である“救急は断らない”“年中無休24時間対応で地域医療に貢献する”に沿い、救急の受け入れ患者をこれまでに倍する100人/月に増やしています。

また、当院の診療科は整形外科を中心に11科を擁し病床数は急性期病棟101床、回復期リハビリ病棟60床、地域包括ケア病棟38床の合計199床ありますが、院長の“病床を使い切る”方針に沿い出来うる限りの対応をしてきました。

京都市に隣接するこの地域は山城北医療圏の一角を成し、古い町並みと新しい住宅地が共存するエリアで、総人口は減りつつもマンションや若い方が増えるなど都市としての拡大を見せています。その山城北医療圏の人口は40~50万人で、当院の患者さんは宇治市からと京都市伏見区からが半々です。

また、当院から15分くらいの所に宇治徳洲会病院があり、回復期の治療を希望される患者さんは当院にいらっしゃるので、当院では患者さんができるだけ60日以内に自宅に戻れるようサポートする回復期や地域包括ケア病棟の取り組みを強化しています。

私が院長として2023年4月に着任してから、当院の各診療科では得意分野をさらに強化する試みと、新たな得意分野を作る試みを並行して行いました。

得意分野を強化する取り組みついては、前述のとおり救急の受け入れ患者数が100人/月に増えており、今後も脳卒中・急性心筋梗塞などの救急患者に対しては当院で可能な範囲での対応を行い、必要に応じて連携している宇治徳洲会病院救命救急センターに迅速かつ安全に転送していきます。とくに脳卒中については私の専門領域でもあり、今後は緊急対応を求められるt-PA治療を行いたいと考えています。

以前から当院の主たる診療科である整形外科では、特に、骨粗鬆症による椎体骨折変形性膝関節症、大腿骨頸部骨折の手術やリハビリ治療に強みを持っています。当院では患者さんの生活様式に合わせたゴールを設定し、リハビリ治療を含めた丁寧な施術を目指してきました。

得意分野を増やす取り組みでは、内科、外科、小児科を中心に外来部門の強化を図り、特に、小児科は宇治徳洲会から先生に来てもらい医師2名に非常勤を加え手厚くなりました。

また、消化器外科で行っている腹腔鏡下手術については、今後内視鏡センターを作り、新たにCTやMRIなどの医療機器を導入するなど2024年以降充実させる予定です。

直近での新たな取り組みとして、当院は駅から直結の立地を活かした健診センターを2023年11月1日にオープンしました。健診センターでは人間ドック、企業健診、自治体健診等の健診を中心に、乳がん子宮がん大腸がん前立腺がんなどのがん検診に注力しています。特に、乳がん検診には最新のマンモグラフィーを導入し、今後さらに充実させていく所存です。

当院ではコロナ以前毎年開催していた“健康フェスタ”を再開し、“六徳健康フェスタ”と名付けました。

2023年11月5日に開催されたイベント内容は、健康チェック、院内見学スタンプラリー、野菜の直売、子供コーナー、屋台など盛りだくさんでした。約1,000人の方々に来場いただき、特に次世代機ロボット自動車試乗会や救急車に乗っての記念撮影が人気でした。今後もこのような取り組みを継続し、地域の方々に当院を身近に感じて頂きたいと思っています。

当院は、徳洲会グループの理念である“断らない救急”を行う病院でありたいと願っており、毎朝全職員でこの理念を確認し治療に当たっています。24時間いつ病院に来て頂いても構いませんし、電話してくださっても結構です。当院は今後も地域医療に貢献し、患者さんの傍に寄り添う病院であり続けます。

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