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インタビュー

公開日 : 2015 年 10 月 09 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

抗菌薬が必要なときと、必要ではないとき

抗菌薬は、細菌を殺すことのできる強い薬ですが、私たちは抗菌薬を長年使いすぎてきました。その結果、今では抗菌薬に抵抗性がある細菌(以下耐性菌)が出てきました。耐性菌による感染症はより治りにくく、治療に多額の費用が必要になります。

耐性菌による感染はだれにでも起こりえることで、他人にも容易に移っていきます。アメリカでは薬剤抵抗性の感染症によって、毎年少なくとも23,000人の子ども・大人が亡くなっています。たとえば健康な若者の間で、MRSA―多くの一般的な抗菌薬―に耐性のある細菌による皮膚感染症が増えてきています。MRSAによる感染症は家庭・デイケア・学校・基地・寮・体育館・チームスポーツ・そして軍隊の中でも拡大しています。自分自身と愛する人を守ってください。以下に、耐性化を防ぐために知っておく必要があることを記します。

抗菌薬を使用することで、将来耐性菌による感染が起こりやすくなる

感染を予防する、あるいは治療するために抗菌薬が必要になることがあります。しかし抗菌薬の処方の半分くらいは必要がありません。
体の表面や体内に細菌がいることは正常なことであり、多くの細菌は無害なのです。ときには、細菌がヒトの健康を保つ上で必要な役割を果たしている場合すらあります。抗菌薬を使うと多くの細菌を殺すことになりますが、その中にはそのような無害な菌も含まれているのです。そして生き残った耐性菌は増殖していきます。

耐性菌による感染症は治療費が高くつく

耐性菌による感染症は、一般的により高価な薬剤・より多くの医療行為もしくは、より長期の病院滞在を必要とします。耐性菌による血流感染の入院患者を一人治療するためには、40,000ドル(日本円で約500万円)以上余分に必要で、耐性菌による感染で、毎年2000億ドル(日本円で約2500億円)かかっています