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インタビュー

公開日 : 2016 年 01 月 25 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

不整脈とは?―どのような場合に受診すべきなのか

不整脈」という言葉から、どのようなことを想像されますか? 症状としては脈が乱れる、脈が飛ぶ、脈が速くなり動悸を感じる、などでしょうか。健康診断で「ちょっとした不整脈があると言われたことがある」などとおっしゃる方も多くいますが、その病態について詳しく知っている方はあまり多くないかもしれません。

まず「不整脈」という言葉は、脈拍(手首を触って数える拍動)の異常ではなく、心臓のリズム(調律)の異常のことをいいます。そして「不整脈」という言葉は病名ではなく病態の総称です。つまり、心臓の電気的興奮のリズムが異常になった「状態」を一律に「不整脈」というのです。不整脈の中にも実に様々な分類や病気があり、生理的現象として誰にでも起こるものから、致死的なものまで含まれます。では、大まかにどういった分類ができるのでしょうか。

不整脈の大きな分類

「不整脈」は、以下のように大きく3つに分けることができます。

・脈がとぶように感じる期外収縮

・脈が速くなる頻脈

・脈が遅くなる徐脈

多くの場合の不整脈は、このうちの期外収縮にあたり、生理的現象として誰にでも起こる不整脈であるといえます。健康診断などで見つかることも多いですが、心臓に基礎疾患(心不全や虚血性心疾患、心臓弁膜症など)がある方でなければ、問題になるケースはほとんどありません。

脈が速くなる頻脈と脈が遅くなる徐脈は、さらに細かく分類されます。そのなかには、治療の必要のないものから危険なものまでさまざまな種類があります。

ここから先は、まず「正常な心拍」の仕組みについて、「不整脈では?」と思った際の注意点、そして実際にそれぞれの不整脈を治療の必要なもの・必要でないものに分けて解説していきます。

正常な心臓のリズムはどのように作られる?

心臓は通常、1分間約60~80回の規則的なリズムで拍動を繰り返しており、一日ではのべ約10万回にも上ります。このリズムは、全身の静脈から血液が帰ってくる部屋である、心臓の「右心房」にある「洞結節」で作られます。ここで発生するごく微量の電気が、心臓に備わっている「刺激伝導系」という経路をつたって心房から心室に伝達されていきます。電気の刺激を心臓の筋肉「心筋」が受け取ることで、心臓の拍動を生じ、血液が全身に送り出されるのです。

この「刺激伝導系」は、いわば天井裏を張っている電線のようなものだと考えてみてください。また、その途中の心房と心室の間には「房室結節」とよばれる、変電所かつ中継地点のようなところがあります。「房室結節」は電気が心室に伝わることを遅らせ、心房の収縮のあとわずかな時間差をおいて心室の収縮が起こるようにしています。

心臓の電気刺激伝導と心電図波形

 

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