不整脈とは、心臓を動かすための電気刺激に異常が生じることによって、脈が一定でなくなることを指します。一口に不整脈と言っても、徐脈・頻脈・期外収縮の3種類があり、症状の現れ方によっては一部治療が不要なものもあります。
しかし、治療が必要な不整脈である場合は、命に関わる場合もあるため、それを判断するために、必要に応じた検査のもと適切な治療を受けることが大切です。本記事では不整脈の治療方法について詳しく解説します。
不整脈が疑われる場合には、まず心電図検査、胸部X線検査、血液検査、ホルター心電図検査、運動負荷心電図検査、心臓超音波検査などが実施され、これらの結果を踏まえて診断されます。
小型の心電計をつけて生活し、長期的な心電図の変化を見る検査です。不整脈の回数や状態などを調べることができます。
階段の上り下りや徒歩、自転車をこぐなど運動をしたときの心電図の変化を見る検査です。
胸の表面から超音波を当てることによって、心臓の形態や動きを見る画像検査です。心臓に病気があるかどうかを確認できます。
検査・診断の結果、治療が必要な不整脈と判断された場合には、薬物治療、デバイス治療、カテーテル・アブレーション治療、手術治療の中から治療方法が検討されます。検討される治療方法は、不整脈の種類によって異なります。
症状が現れている不整脈に対しては薬物治療が検討されます。
薬物治療は徐脈・頻脈・期外収縮の3つのうち、どの不整脈の治療においても用いられることがあります。薬物治療には、主に抗不整脈薬や安定剤の処方が検討されます。
強い症状のある徐脈や頻脈では、デバイス治療が検討されます。
気を失うような徐脈の場合にはペースメーカーの取り付けが検討されます。ペースメーカーとは、心臓の外から電気刺激を与えることによって正常な拍動を促す装置のことで、最低限の心拍数を確保します。
さらに、心室細動・心室頻拍など突然死の恐れがある頻脈では、植込み型除細動器(ICD)の取り付けが検討されます。ICDとは不整脈を感知し、心臓に電気ショックを与えることによって突然死を予防できる装置です。
頻脈で原因となる部位が明らかな場合には、カテーテル・アブレーション治療が検討されます。
カテーテル・アブレーション治療とは、カテーテルと呼ばれる細い管を血管に挿入し、原因となる部位まで進めたところで、その部位を熱で焼いて壊死させる治療です。
カテーテル治療は太股の付け根や鎖骨付近の血管からカテーテルを挿入することが一般的で、X線で観察しながら挿入されます。不整脈の種類によりますが、通常3〜5日で退院が可能です。
不整脈に対する手術治療は、主に心房細動や心室頻拍などの頻脈で検討されることがあります。
心房細動に対する手術はメイズ手術と呼ばれ、原因となる心筋部分の部位を電流などで壊死させて行われることが一般的です。僧帽弁の手術など胸を開く手術に追加で行われることが多いです。
薬物治療やカテーテル・アブレーションで根治が困難だった心室頻拍に対して外科治療をすることもあります。心筋梗塞を合併している場合には、主に“Dor手術”といって心筋梗塞のある部分を切り取り、凍結凝固して切り取った部分を閉鎖する手術が行われます。心筋梗塞を合併していない場合には、異常部位の心筋切開、切除、凍結凝固などが検討されます。
医療の進歩によって多くの不整脈が治癒可能な時代になってきています。そのため、QOL(生活の質)を下げない、突然死などを予防するためにも自分の不整脈の種類や程度を把握し、治療を受けることが大切です。納得した治療を受けるためにも、自身の不整脈の状態や治療内容について不安や疑問がある場合には、躊躇せずに担当医に相談して十分に説明を受けるようにしましょう。
また、不整脈は治療と同様に予防も重要です。不整脈の予防には、医師の指示に従って、ストレスをためないよう心がけ、規則正しい生活を送るとよいでしょう。
医療法人 札幌ハートセンター 理事長 兼 CMO
周辺で不整脈の実績がある医師
順天堂大学医学部附属練馬病院 循環器内科 助教
順天堂大学医学部附属練馬病院―“ワンチーム”で充実した医療を地域に届ける
練馬区の医療を支える順天堂大学医学部附属練馬病院によるを不整脈・子宮頸がん・大腸がん・前立腺がんテーマにした特集です。
内科、アレルギー科、血液内科、リウマチ科、外科、精神科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、糖尿病内科、内分泌内科、膠原病内科、脳神経内科、総合診療科、病理診断科
東京都練馬区高野台3丁目1-10
西武池袋線「練馬高野台」 徒歩3分
新中野なべよこ内科 院長
内科、腎臓内科、循環器内科
東京都中野区本町4丁目43-11 鍋横ビルディング 3階
東京メトロ丸ノ内線「新中野」3番出口 徒歩3分
順天堂大学医学部附属練馬病院 心臓血管外科 先任准教授、診療科長
順天堂大学医学部附属練馬病院―“ワンチーム”で充実した医療を地域に届ける
練馬区の医療を支える順天堂大学医学部附属練馬病院によるを不整脈・子宮頸がん・大腸がん・前立腺がんテーマにした特集です。
内科、アレルギー科、血液内科、リウマチ科、外科、精神科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、糖尿病内科、内分泌内科、膠原病内科、脳神経内科、総合診療科、病理診断科
東京都練馬区高野台3丁目1-10
西武池袋線「練馬高野台」 徒歩3分
国家公務員共済組合連合会立川病院 顧問
内科、血液内科、リウマチ科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、小児科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、緩和ケア内科、消化器内科、内視鏡内科、糖尿病内科、内分泌内科、代謝内科、膠原病内科、脳神経内科、血管外科、放射線診断科、放射線治療科、頭頸部外科、精神神経科、病理診断科
東京都立川市錦町4丁目2-22
JR南武線「西国立」 徒歩3分、多摩モノレール「立川南」立川バス:JR国立駅南口行(国15-2)立川病院下車 徒歩14分、JR中央本線(東京~塩尻)「立川」立川バス:JR国立駅南口行(国15-2)立川病院下車 徒歩15分
国立国際医療センター 心臓血管外科 診療科長
内科、血液内科、リウマチ科、外科、心療内科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器内科、呼吸器外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科、乳腺腫瘍内科、膠原病科
東京都新宿区戸山1丁目21-1
都営大江戸線「若松河田」河田口 徒歩5分、東京メトロ東西線「早稲田」2番出口 徒歩15分
関連の医療相談が43件あります
不整脈とは
健康診断で不整脈を指摘され、循環器内科で検査したところ異常なしでした。 一般的に不整脈の原因は何ですか? 日常生活で予防出来ることはありますか?
3ヶ月前から生理前になると脈が飛ぶ
3ヶ月ほど前から急に脈が飛んだり、胸に数秒ほどズキッとした痛みが出てきます。 循環器科で24時間ホルダー、心電図、血液検査では異常がありませんでした。 軽い不正脈はあるとのことでしたが、心音などは綺麗だし、そこまで脈が飛んでないから大丈夫とのことでした。 昔から生理前になるとPMSの症状が酷く、もしかしたらこれもPMSの症状なのかな?とおもったのですが、脈が飛んだり、胸が痛くなることはあるのでしょうか? 循環器科だけではなく、婦人科でも診てもらった方がいいのでしょうか?? 急に心臓が止まってしまうのではないかといつも心配してしまいます...
病名のことしりたいです
1ヶ月前から運動するとどうきやめまいがして体調がわるくなります病院にいったら運動誘発性不整脈と診断されましたそれはどんな治療があるかと治るのかがしりたいです
低血圧、動悸
2018年アブレーション手術を受けてから昨年にも突然動悸が出るようなって循環器内科でホルダー心電図やりましたがとくに問題はなく様子みましょでした。 今年なりまた時折動悸が出るようになった。 ここ最近は 疲労でふらっとなりそうなったこともある。めまいはなく。 血圧が低いと90/50の時もあった。結構低かった。たまたま健康診断をしている時で2回測ったかも対して変わらなかったでした。仕事がら夜勤明けだったのもあったけど 動悸は少し経つと止まります。 アブレーション手術やってから完治してから薬も飲んでません。再発なんでしょうか?
※医療相談は、月額432円(消費税込)で提供しております。有料会員登録で月に何度でも相談可能です。
「不整脈」を登録すると、新着の情報をお知らせします
「受診について相談する」とは?
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。