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インタビュー

公開日 : 2015 年 10 月 27 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

心房細動とはー心電図でみる心房粗動との違い

心房細動は、有名人などが罹患し、医療ドラマでもたびたび取り上げられることなどから、一般の方々にも認知されるようになってきています。耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。心臓は上下でその役割が異なり、上部分を心房、下部分を心室といいます。心房細動は、このうち心房にあらわれる不整脈に分類されています。今回は心房細動の病態と分類について、東邦大学医学部内科学講座循環器内科学分野の池田隆徳先生にお話をお聞きしました。

心臓の構造

心臓は、左手を軽く握った程度の大きさで、私たちが生まれてから死ぬまでずっと動き続けている臓器です。もしも心臓が10秒止まってしまえば意識不明に陥り、30秒停止すれば脳死が始まります。これほど、心臓は私たちが生きていくうえで必要不可欠な臓器なのです。

心臓は大きく上下に分かれ、4つの部屋に仕切られている

それぞれ右心房、左心房、右心室、左心室と名前がついています。下側に位置する左心室と右心室は体全体に血液を送り出す働きを持つため、心筋が10mm程度と分厚いのが特徴です。

上側に位置する右心房と左心房は心室に血液を送る役割を果たしており、心筋の厚さも2~3mm程度と比較的薄目となっています。また、房室結節は右心房の下部にあり、心室を動かすための刺激伝達系の役目を果たします。房室結節が正常に働くことで、たとえ心房が興奮状態に陥ったとしても、その興奮が心室に伝わらないように調整する機能をもっています。

心臓の構造
心臓の構造

 

心房細動とは

心房細動は頻脈性不整脈に分類される、不整脈の一種です。

心房細動はごくありふれた病気(コモン・ディズィーズ)であり、赤ちゃんからお年寄りに至るまで、心房細動の有病率はおよそ1~1.5%、80歳以上の方に限定した場合は5~8%(16~20人に1人)であるといわれます。

心房細動は心房のところで起きる不整脈

一般的に危険性は低く、良性の不整脈として分類されます。ただし、放置しておくと死に至る可能性もあるため、注意しなければなりません。

正常な心臓は通常1分間で60~100回拍動します。しかし、心房細動が起きた状態でその拍動数は1分間で400~600回以上にもおよびます。けいれんするように動いているととらえることもできます。しかし、前述した房室結節が中継地点となります。これが砂時計のように脈拍を間引きするため、実際の脈拍は正常のままである場合があります。

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