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インタビュー

公開日 : 2015 年 12 月 08 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

心房細動について正しく知ろう!

心房細動は、治療が必要な不整脈のうち最も代表的なものといえるでしょう。2003年に行われた日本循環器学会の疫学調査では、我が国において40歳を超えてからの心房細動の有病率は上昇しており、70 歳代で男性3.44 %・女性1.12%、また80 歳以上では男性4.43%・女性2.19%と報告されました。この結果は、心房細動という病気が決して少なくないことを示唆していると言えます。

また、ひとくちに心房細動といっても様々なタイプがあり、それぞれ診断や治療の方法が異なります。以下ではまず、心房細動とはどのような不整脈なのかおさらいします。その後、二つの切り口から心房細動を分類してみましょう。

高橋淳先生監修、心房細動の最新記事はこちら↓

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心房細動に対するカテーテルアブレーションの歴史と最新事情 〜発作性心房細動だけでなく永続性心房細動への治療も〜

心房細動とは?

心房細動は、心房の部分部分がまったくばらばらに興奮、収縮する状態、いわば心房が小刻みに震えている状態のことです。このとき、1分間に300〜500回の収縮を起こすように電気刺激が心房の中を駆け巡っています。心房から心室への電気刺激の伝導は通常1:1で、心房と心室がきちんとしたタイミングでずれて収縮するため、心臓はリズム正しく拍動を続けて全身に血液をスムースに送り出します。これを洞リズムといいます。しかし心房細動の状態では心房から心室への規則正しい電気刺激伝導は期待できません。そのため心室の収縮にも規則的なリズムがなくなり、脈拍は間隔も大きさも不規則なものとなります。

心房細動はなぜ危険? 脳梗塞の原因になることも

心房細動が起きると、心房からの血液の拍出が充分に得られなくなり、心室から全身に送り出す一回の血液の拍出量が30%程度低下するといわれています。そのため心房細動が長く続いたり、特に頻脈になっている際などは心不全の原因となることがあります。したがって、一つにはこの点に留意した管理が必要です。

また、心房細動があっても、それが原因となってただちに生命が脅かされるということはありませんが、心房細動が続くと脳梗塞を起こす危険があることに気をつけなければなりません。

左心房の一部に左心耳と呼ばれる部分があります。ここは、ちょうど顔に耳が付いているような形で心房の一部が耳のような袋になっていることから、このように呼ばれています。左心耳はもともと血液の流れが少ない部分ですが、心房細動になると心房全体の収縮性が低下するため、左心耳内の血流が一層停滞するようになります。すると血液が固まりやすくなって血栓という血の固まりができてしまうのです。この血栓が何かの拍子に剥がれると、血液の流れに乗って心臓の外に飛んでいくことがあります。血栓が左心房→左心室→大動脈→頸動脈→大脳動脈と進み、脳動脈で詰まると、脳梗塞を起こしてしまいます。脳梗塞は命を落とす危険が高く、また寝たきりの原因にもなるので、これを防ぐことが心房細動の重要な治療となります。

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