心房細動を発見するにあたり、もっとも重要なのが心電図検査です。心房細動の心電図の特徴は『心房細動とはどのような病気?』でもご紹介しましたが、一般的な心電図はもちろん、近年では新たな仕組みを持った心電図検査法がたくさん開発され、様々なタイプの患者さんに対して的確な検査と診断ができるようになってきています。一般的な心電図検査から最新検査方法、心エコー検査に至るまで、東邦大学医学部内科学講座循環器内科学分野の池田隆徳先生にお話をお聞きしました。
心房細動を発見するための基本的な検査は、心電図検査です。慢性心房細動(詳細は『心房細動とはどのような病気?』)の方であれば、一般的な心電図ですぐに病気を発見することができます。
心房細動の心電図の特徴は以下のように、心房が興奮状態になることによって、波形は不規則に細かい状態が続きます。さざ波のようにF波と呼ばれる波が現れ、基線が直線状にならず、小刻みに震えるような心電図が持続します。また、正常の心電図で見られるP波と呼ばれる部分が確認できません。大きな波の起こる感覚も不規則に生じてしまいます。
心房細動は不整脈の一種であり、無症状であることも少なくないため、定期検診の心電図検査で偶然見つかるケースも多いです。ただし会社の検診や学校検診などで心電図が取り入れられていない場合、あるいは数年に一度しか行われない場合は、知らないうちに症状が進行していることもあります。心疾患を持っている方や高齢の方はこまめに検査を受けたほうがよいでしょう。
触診や聴診で心房細動の可能性を疑うことはできますが、確実に診断するためにはやはり心電図検査が必要不可欠です。
通常の心電図以外に、現在は様々な心電計が編み出されています。一般的な心電図の次に多く行われているのが、24時間ホルター心電図です。24時間ホルター心電図であれば、丸一日心臓の動きを観察できるため、発作性心房細動を発見しやすくなります。
また、近年開発されたイベント心電図というものもあります。これはスマートフォンほどの大きさの器械を患者さんに持ってもらい、通常通り日常生活を送っていただくなかで動悸が発生したらその器械を胸に当て、心電図を撮るという仕組みです。結果を病院に持っていき、解析することで、心房細動を起こしているかどうかが分かります。これにより、症状はあるがごくまれにしか発作が出ない患者さんに対しても、的確な検査が行えるようになりました。
さらに、症状すらない方に対しては、体外式ループレコーダー(ELR)という心電計を用いることがあります。
心エコー検査はかつて心臓超音波検査とも呼ばれていました。この検査では心房の大きさや心機能の低下の有無を調べたり、血の塊ができやすい状態でないか、血栓ができていないかなどの確認も行います。
ただし、心エコー検査だけでは血栓をはっきりと確認することができません。万が一血栓ができていることを強く疑う場合、経食道心エコー検査も行われます。この検査では体の内側から心臓を診ることができるため、より確実に血栓の位置や大きさを診断することが可能となります。
心エコー検査は、心房細動に対する様々な治療を行うにあたって必ず行う必須検査です。
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東邦大学 医学部内科学講座循環器内科学分野 教授
池田 隆徳 先生の所属医療機関
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心房細動の再発について
2年前から心房細動と診断されています めまいがきっかけで、3年前に2週間程度入院しましたが、病気がつかめず、ループレコーダーを体内に入れました 2年前に病気が見つかり心房細動と診断されました 2年前にカテーテルアブレーションをしましたが、1年前に再発しました 2回目のアブレーションの時に、1回目の治療をしたところの跡がないと言われました 最近になって体調が悪くなった時があって、病院で心電図をしたところ、心房細動が再発していることが分かりました 3回目のアブレーションは現実的なんでしょうか 通院している病院が、提携している大学病院の専門医が出張でアブレーション治療を行ってくれるのですが、その先生の判断待ちの状態です もし、3回目のアブレーション治療が無かったら、担当医からは薬になるかもしれないと言われました 薬になったら、日常の行動に支障は出ますか もしくは、ほかの治療法はあるのでしょうか 宜しくお願いします
手術について
脳動脈瘤が見つかり、開頭クリッピング術での手術を勧められました。心房細動の持病があり、2月にそれによる脳梗塞、4月に心臓のカテーテルアブレーションの治療をしましたが、再発するようならもう一度しないと・・との診断。最近になって寒さのせいか動悸を感じる事があります。脳外の担当医には伝えてあります。 心房細動を患いながらの開頭クリッピング手術ってのは、危険なのでしょうか?
今後の注意する事は?
2日前に、カテーテルアブレーションの手術しました。悪い所をすぐ、解り、1時間ぐらいで終わり、手術前の検査では、心臓が大きくなっていて、70パーセント完治と言われてましたが、80パーセント完治と言われ安心してます。軽度の、心不全にもなってますが、今後の生活では、注意する事ありますか?お酒は、一口も飲んだら、駄目なんですか?カフェインや、塩分はどうですか?又、この手術によって、心不全が良くなりますか?心不全は、生活習慣や、食事(塩分)の制限したり、薬で、完治しますか?今後、ずっと薬を飲み続ける生活ですか?まだ、54歳で、仕事は、パソコン等デスクワークですが、大丈夫ですか?車の運転はどうですか?今後の生活と、完治について教えてほしいです。
心房細動の手術を受けるかどうか?
2013年に鬱血性心不全で入院。薬をそれから服用し経過観察。今年3月6日に体調異変で翌日かかりつけの病院に行ったら心房細動の診断。薬を変更し経緯を観察中だが、医者からはカテーテル手術を勧められている。手術の失敗確率より、このままにしておいて死ぬ確率の方が高いと言われました。ただ最近は血圧や脈拍も安定して、症状は出ていない。 どうしたら良いか?
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