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子どもがかかる病気と治療⑥ 不整脈/心筋炎/感染性心内膜炎/急性肝炎
目次不整脈(ふせいみゃく)心筋炎(しんきんえん)感染性心内膜炎(かんせんせいないまくえん)急性肝炎(きゅうせいかんえん)不整脈(ふせいみゃく)不整脈は、心臓の拍動(はくどう)するリズムが異常にな...
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子どもがかかる病気と治療⑥ 不整脈/心筋炎/感染性心内膜炎/急性肝炎

公開日 2016 年 11 月 27 日 | 更新日 2017 年 05 月 08 日

子どもがかかる病気と治療⑥  不整脈/心筋炎/感染性心内膜炎/急性肝炎
五十嵐 隆 先生

国立成育医療研究センター理事長 日本小児科学会前会長

五十嵐 隆 [監修]

不整脈(ふせいみゃく)

不整脈は、心臓の拍動(はくどう)するリズムが異常になることです。子どもでは良性が多いとされています。運動と関係がある場合や家族性に発症する場合は、専門医での治療が必要となります。

不整脈は、心臓が収縮したり、拡張したりするリズム(拍動)が異常になる病気です。心臓は自分で動く臓器で、洞結節(どうけつせつ)と言われるところでわずかな電波が規則的に発生して、それが心房(しんぼう)全体を伝わっています。その電波は、伝導路と言われるところを通過して心室全体へも流れています。この電波の流れのどこかに異常が起こっているものが不整脈です。子どもの不整脈は、大人と比べて良性が多く、症状も気にしなくてよいものがほとんどです。そのため大部分は治療の必要はありませんが、1分間の心拍数が50回未満の徐脈(じょみゃく)、200回以上の頻脈(ひんみゃく)は治療が必要になることがあります。運動するたびに倒れることがあれば、不整脈の検査が必要です。

 (独立行政法人国立成育医療研究センター 院長 賀藤 均先生)

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心筋炎(しんきんえん)

ウイルス感染などが原因で心臓の筋肉に炎症を起こす病気で、重症になると心臓の動きが悪くなったり、脈が不規則になったりして、体に血液を送り出せなくなることもあります。

ウイルスなどの感染、特定の薬剤、アレルギーなどが原因で心筋(心臓の筋肉)に炎症が起きる病気です。初期症状には発熱、不機嫌、体がだるい、嘔吐、下痢、腹痛、胸痛(きょうつう)などがありますが、この病気に特徴的なものがないため、とくに赤ちゃんでは診断が難しい病気です。自然に治ることもありますが、呼吸状態が悪い、皮膚の色が白くなる(皮膚蒼白 ひふそうはく)など心不全の症状が出てから診断されることもあります。診断は、その症状、聴診検査(胸の音を聴く)、血液検査、心電図、心エコー、心筋生検などの検査で行います。特別な治療法はないため、安静が第一です。重症になると人工呼吸、心肺補助装置や心臓移植が必要になることもあります。

 (独立行政法人国立成育医療研究センター 循環器科 医長 小野 博先生)

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感染性心内膜炎(かんせんせいないまくえん)

心臓の内側の膜(心内膜)や心臓の弁に細菌が感染する病気です。その菌の塊が移動して血管が詰まると、血管がふさがれて血流が止まる塞栓症(そくせんしょう)という状態になります。

心内膜、おもに心臓の弁に細菌が感染して起きる病気です。人工弁置換術(じんこうべんちかんじゅつ)、中心静脈カテーテル留置術(りゅうちじゅつ)などを受けたときに感染したり、歯医者さんでの処置の際に血管に入り込んだ細菌が感染したりして起きることがあります。また、先天性心疾患の人はかかりやすいと言われています。菌の塊がはがれて移動し、血管が詰まると、塞栓症(脳梗塞など)や、ほかの臓器への感染、こぶ(瘤 りゅう)形成などの合併症を引き起こします。症状は発熱、不機嫌、体のだるさ、頭痛などで、皮膚に発疹(出血斑 しゅっけつはん)やしこりが見られます。早期診断、適切な抗生物質の長期使用が必要で、手術の選択もあります。予防のためには口腔内のケアが重要です。 

(独立行政法人国立成育医療研究センター 循環器科 医長 小野 博先生)

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急性肝炎(きゅうせいかんえん)

急性肝炎では、肝臓の細胞に炎症が起こり、発熱、全身のだるさ、黄疸(おうだん)、肝臓が腫れる(肝腫大 かんしゅだい)などの症状が現れます。おもに肝炎ウイルスや薬剤が原因となり起こる病気です。

肝臓の細胞に炎症が起こり、発熱、全身のだるさ、黄疸、肝臓の腫れ(肝腫大)などの症状が現れる病気です。実際には、下痢、嘔吐、発熱などの症状のあと、元気のない状態が続くために血液検査を行うと、肝機能異常が見つかり、診断されることが多いです。黄疸とは体が黄色くなることですが、日本人は皮膚の色の変化がわかりにくく、白目が黄色くなることで判断します。原因には、A型、B型などの肝炎ウイルスの感染や薬剤が原因のもの、先天代謝異常によるもの、自己免疫性と呼ばれるものもあります。肝不全が起こり意識状態が急激に悪くなる場合を劇症肝炎(げきしょうかんえん)と言い、呼吸や心臓、脳の保護を含めた集中治療が必要となります。

(東京女子医科大学医学部 腎臓小児科 講師 三浦健一郎先生)

※この記事は2012年当時の情報に基づいて記載しております。

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子どもの病気ナビ(五十嵐隆先生監修)の連載記事

東京大学小児科教授、東京大学医学部附属病院副院長を経て現在は国立成育医療研究センター理事長を務める。日本小児科学会では前会長、現在は監事を務め小児腎臓病学を専門とする。これからの小児科医のあり方についても提唱を行うとともに、後進の教育や日本の小児医療をより良くするためのアウトリーチ活動にも積極的に取り組んでいる。

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