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子どもがかかる病気と治療⑦ 急性糸球体腎炎/ネフローゼ症候群/尿路感染...
目次急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)ネフローゼ症候群(しょうこうぐん)尿路感染症(にょうろかんせんしょう)膀胱尿管逆流(ぼうこうにょうかんぎゃくりゅう)急性糸球体腎炎(きゅうせい...
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子どもがかかる病気と治療⑦ 急性糸球体腎炎/ネフローゼ症候群/尿路感染症/膀胱尿管逆流

公開日 2016 年 11 月 27 日 | 更新日 2017 年 05 月 08 日

子どもがかかる病気と治療⑦ 急性糸球体腎炎/ネフローゼ症候群/尿路感染症/膀胱尿管逆流
五十嵐 隆 先生

国立成育医療研究センター理事長 日本小児科学会前会長

五十嵐 隆 [監修]

急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)

急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)とは、腎臓に炎症が起こって、尿が出にくくなる病気です。体のむくみ、血尿、高血圧がおもな症状で、突然発症しますが、適切な治療でほとんどのものが完治します。

急性糸球体腎炎とは、腎臓に炎症が起こって、尿が出にくくなる病気です。体がむくんだり、血尿が出たり、高血圧になったりします。ほとんどの場合、のどの痛みを引き起こす溶連菌(ようれんきん)に感染した数週間後に発症するので、溶連菌感染後急性糸球体腎炎(ようれんきんかんせんごきゅうせいしきゅうたいじんえん)と呼ばれます。ただし、溶連菌感染症とはっきり診断されている例は少なく、急性糸球体腎炎になったために調べてみると、溶連菌に感染していた証拠が見つかるという場合が多いようです。子どもでは3〜10歳の男の子に多いです。治療は、安静にして、塩分制限を行い、むくみや高血圧を改善させることです。利尿薬や降圧薬が必要な場合もありますが、これらの治療でほとんどのものが完治します。

(東京女子医科大学医学部 腎臓小児科 講師 三浦健一郎先生)

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ネフローゼ症候群(しょうこうぐん)

おしっこ(尿)の中にタンパク質が大量にもれて、全身がむくむ病気です。治療は、ほとんどの場合でステロイドが効きますが、再発が多いため、免疫抑制薬を用いる場合もあります。

ネフローゼ症候群とは、腎臓から大量のタンパク質がおしっこ(尿)中にもれる病気です(タンパク尿)。まぶたが腫れぼったくなったり、足がむくんだり、おなかまわりが大きくなることで気づかれます。尿量が少なくなり、体重が増えます。進行すると、だるい、食欲がない、下痢、嘔吐、腹痛などの症状も現れます。ほとんどの場合はステロイドが有効で、タンパク尿は消え、むくみなどの症状もとれますが、ステロイドを減らしたり中止したりすると再びタンパク尿が出る(再発する)ことが多いです。再発が多い場合には、ステロイドの副作用(肥満、骨粗鬆症 こつそしょうしょう、白内障 はくないしょう など)が強くならないように、免疫抑制薬を使用する必要があります。

(東京女子医科大学医学部 腎臓小児科 講師 三浦健一郎先生)

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尿路感染症(にょうろかんせんしょう)

尿路感染症(にょうろかんせんしょう)とは、膀胱(ぼうこう)や腎臓などおしっこ(尿)の通り道に細菌またはウイルスが感染し、尿がにごったり、血尿が出たりする病気です。細菌性の場合は、抗生物質の内服や点滴を行います。

尿路感染症とは、膀胱や腎臓に細菌またはウイルスが感染し、尿がにごったり、血尿が出たりする病気です。膀胱だけに感染している場合を膀胱炎と言い、頻尿(ひんにょう)や排尿時痛(はいにょうじつう)、残尿感(ざんにょうかん)などの症状が出ます。病原体が腎臓にまで感染した状態を腎盂腎炎(じんうじんえん)と言い、発熱や背中の痛みを伴います。小さな子どもの場合は、自分から症状を訴えることができないため、発熱や食欲低下だけが症状の場合も多いです。原因として、膀胱尿管逆流(ぼうこうにょうかんぎゃくりゅう)(膀胱から腎臓に向かっておしっこが逆流すること)を伴っている場合もあります。治療は、水分を多くとり、おしっこを我慢しないことです。細菌性の場合は、抗生物質の内服または点滴を行います。

(東京女子医科大学医学部 腎臓小児科 講師 三浦健一郎先生)

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膀胱尿管逆流(ぼうこうにょうかんぎゃくりゅう)

膀胱(ぼうこう)から腎臓に向かっておしっこ(尿)が逆流する現象で、尿路感染症(にょうろかんせんしょう)の原因になります。逆流の程度が重い場合は、予防的に抗生物質を内服するか、手術を行います。

膀胱尿管逆流とは、膀胱から腎臓に向かっておしっこ(尿)が逆流する現象で、尿路感染症という病気の原因になります。そのため、くり返しにかかる場合は、膀胱尿管逆流がないかどうかを調べる必要があります。検査は、細い管を尿道から入れて、この管を通して膀胱内に造影剤を注入し、それが腎臓のほうまで流れていくかをみるというものです。逆流の程度が軽い場合は、何年かたつうちに自然に治ることが多く、通常は治療の必要はありません。逆流の程度が重い場合は、自然に治る可能性が低く、尿路感染症をくり返す可能性があるため、予防的に抗生物質を内服したり、手術で逆流を止めるようにします。

(東京女子医科大学医学部 腎臓小児科 講師 三浦健一郎先生)

 

※この記事は2012年当時の情報に基づいて記載しております。

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子どもの病気ナビ(五十嵐隆先生監修)の連載記事

東京大学小児科教授、東京大学医学部附属病院副院長を経て現在は国立成育医療研究センター理事長を務める。日本小児科学会では前会長、現在は監事を務め小児腎臓病学を専門とする。これからの小児科医のあり方についても提唱を行うとともに、後進の教育や日本の小児医療をより良くするためのアウトリーチ活動にも積極的に取り組んでいる。

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