夏風邪として乳幼児のあいだで流行し、手のひら、足のうら、口の中に小さな水ぶくれができる病気です。おしりやひざにできることもあります。口の中が痛くて食欲が落ちます。
手足口病は手のひら、足のうら、口の中に小さな水ぶくれができる病気です。おしりやひざにできることもあります。乳幼児のあいだで流行し、以前かかったことのある子でも再度うつることがあります。微熱程度が多く、手足の発疹はほとんど痛みませんが、口の中は痛くて食べられなくなることもあるため、薄味でのどごしの良いものを与えましょう。ヘルパンギーナは乳幼児のあいだでおもに夏に流行し、手足口病と同様に夏風邪とも言われ、どちらもエンテロウイルスによる病気です。しかし38度以上の高熱が数日続きます。のどの奥に小さな水ぶくれができて、痛くて食べられなくなります。重症化すると水分もとれず脱水症になることもあります。
(きはら内科あこ小児科 木原亜古先生)
単純ヘルペスウイルスの感染で、乳幼児期の初感染が多いです。口の中に小さい潰瘍がたくさんできるために、とても痛がり、ひどいときには水分もとれず脱水症になります。
単純ヘルペスウイルスの感染で起こり、多くは乳幼児期に初感染します。38度以上の高い熱が続いたあと、口の中に小さいができます。とても痛みが強く、よだれが多くなります。歯ぐきも赤く腫れ、出血することもあります(歯肉口内炎)。痛みのために食べられなくなり、ひどいときには水分もとれず、脱水症になることがあります。治療には抗ヘルペス薬を使用します。熱は4〜5日で治まりますが、口の中の痛みや歯ぐきの腫れは1週間くらい続くことがあります。風邪や疲れなどから再発することがありますが、口の中ではなく、口唇などに出ることが多くなります。
(きはら内科あこ小児科 木原亜古先生)
乳幼児など就学前の子どもがかかりやすい病気で、百日ぜき菌がのどから感染して起こります。長くせきが続いたあとに息を吸い込むという特有の発作をくり返します。
乳幼児など就学前の子どもがかかりやすく、お母さんからの免疫を引き継がないため、生後6カ月未満の赤ちゃんでもかかります。百日咳菌がのどから感染して起こり、最初の1〜2週間は風邪のような症状ですが、次第にせきがひどくなり、長くせきが続いたあとに息を吸い込むという特有の発作をくり返します。合併症がなければ発熱はありません。合併症としては肺炎や中耳炎が多く、まれに脳症を合併します。患者さんと接触したときは抗生物質の予防投与を受けます。患者さんの隔離は約4週間必要で、治るまでには約3カ月かかります。早めに3種混合(ジフテリア、百日ぜき、破傷風 はしょうふう)の予防接種を受けましょう。
(きはら内科あこ小児科 木原亜古先生)
幼児期に発病します。高熱、首のリンパ節の腫れ、のどの痛みなどがおもな症状です。唾液や指などから知らないうちにうつっていることが多く、予防することが難しい病気です。
エプスタイン・バーウイルス(EBV)の感染が原因で、幼児期に発病します。高熱、首のほかにもわき・股のリンパ節が腫れて大きくなる、のどが痛むなどの症状があります。高熱は1週間くらい続き、治まっても再び発熱することもあります。年長児以上の子どもでは「体がだるい」、「食欲がない」などの訴えがあります。体中に発疹が出たり、肝臓、脾臓が腫れたり、目の周りがむくむこともあります。唾液による経口感染が主で、知らないうちにうつっていることが多いため、予防することは難しい病気です。特別な治療法はなく、安静第一です。非常にまれではありますが、髄膜炎(ずいまくえん)などの神経合併症、脾臓破裂を起こすこともあります。
(きはら内科あこ小児科 木原亜古先生)
夏にプールの水を介して学童のあいだで流行しやすい病気です。高熱とのどの痛み、真っ赤な目が特徴です。プール以外のところでもうつるため、流行状況に注意が必要です。
夏にプールの水を介して学童のあいだで流行するため、この名前がつけられています。しかし、プールに入らなくてもうつることがあり、兄姉から赤ちゃんにうつることもあります。アデノウイルスが原因で、39度以上の高熱が4〜5日続きます。のどの痛みが強く、目も赤くなります。また、頭痛、腹痛、下痢などの症状を伴うこともあります。のどの痛みから食欲がなくなることもありますので、のどごしの良いものを食べさせたり、できるだけ水分を多く飲ませたりして、安静にさせましょう。熱が下がってものどの痛みがなくなるまで、1週間近く休ませるほうがよいでしょう。主症状がなくなったあと、2日たてば登園、登校が許されます。
(きはら内科あこ小児科 木原亜古先生)
最近、若者のあいだで流行のきざしが見られる病気です。進行すると呼吸機能が悪くなります。日ごろから、栄養バランス、睡眠など日常生活に気をつけて予防することが大切です。
最近、若者のあいだで流行のきざしが見られる病気です。結核菌に感染すると、初期は体がだるい、食欲がない、37度前後の微熱が続く、就寝中に大量の汗をかくなど、この病気でなくても見られる症状が続きますが、進行すると、せきとともに血の混じったたんなどが出始め、呼吸器官がおかされます。家族内に結核の人がいて、ツベルクリン反応が陽転(陰性から陽性に変わること)したら、症状がなくても治療を始めます。日ごろから、栄養バランス、睡眠など生活に気をつけて予防しましょう。お母さんからの免疫を引き継がないため、生後6カ月未満の赤ちゃんもかかります。また、赤ちゃんは重症化しやすいと言われていますので、BCGは最優先で受けましょう。
(きはら内科あこ小児科 木原亜古先生)
※この記事は2012年当時の情報に基づいて記載しております。
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孫が手足口病になったのですがなる前にまた別の孫と一緒にお風呂に入りましたが感染の可能性はありますか?手足口病になった孫は一緒にお風呂に入った次の日に発症しました
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