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インタビュー

公開日 : 2016 年 08 月 01 日
更新日 : 2017 年 09 月 26 日

骨が折れたかもしれない!知っておきたい骨折の症状と応急処置-子どもから高齢者の骨折まで

交通事故や転倒、スポーツ時など、「骨折」は様々な場面で起こり得ます。ご自身や周囲の方の骨が折れたかもしれない時、私たちはどのような点に注意をしながら応急処置を行えばよいのでしょうか。骨折の基礎知識やお子さん・お年寄りが骨折しやすい部位、予防法について、国際医療福祉大学三田病院整形外科部長の須田康文先生にお話しいただきました。

骨折の種類

「骨折」と一括りにいっても、骨折線の入り方や外力のかかり方により、様々な分類法や呼称があります。まずは、最も大きな骨折の分類法から解説していきましょう。

開性骨折と閉鎖性骨折-誤用されやすい「複雑骨折」

折れた骨が皮膚を貫いて体外に突出してしまっている骨折を「開放骨折」といいます。しばしば、骨が粉砕されるような折れ方を「複雑骨折」と呼ばれる方もいらっしゃいますが、これは誤った認識であり、複雑骨折とは正しくは開放骨折のことを指します。

※骨折線が複雑に入る骨折は「粉砕骨折」といいます。

開放骨折とは逆に、折れた骨が外気に触れていない骨折のことは「閉鎖性骨折(または単純骨折)」といいます。

骨折の程度や骨折線からみる骨折の種類

骨にヒビが入る程度の骨折を「不全骨折」、骨折線が骨の全周に及び、断裂が起きている骨折を「完全骨折」といいます。不全骨折の中には、ヒビが入っているだけの「亀裂骨折」や、骨髄には損傷が及んでいない「骨膜下骨折」があります。

また、骨折線の向きによって、「横骨折」や「縦骨折」、「螺旋骨折」と分類することもできます。

小さな外力で骨が折れることも-骨脆弱性骨折、疲労骨折

骨脆弱性骨折と疲労骨折は、小さなエネルギーが外からかかることによる骨折を指します。

もともと骨が弱っており、「転びそうになって踏ん張っただけ」「くしゃみをしただけ」でも骨が折れてしまうケースは、骨脆弱性骨折に分類されます。骨脆弱性骨折は特に高齢者の方によくみられます。

疲労骨折とは、軽微な外力が同じ部分にかかり続け、骨が耐えられなくなり折れてしまう骨折です。疲労骨折の原因となる外力は、一回かかった程度では骨折を来さない軽微な力です。疲労骨折の起こる部位はある程度決まっているため、レントゲン撮影で鮮明な骨折線がみえなくとも、痛みや腫れが生じている場合は疲労骨折を疑って診察をします。

骨折しやすい部位とは?高齢者の場合

高齢者の骨折の多くは、骨粗鬆症が背景にある(1)手首の骨折(橈骨遠位端骨折:とうこつえんいたんこっせつ)と(2)大腿骨頚部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)が占めています。

このほか、背骨が折れる椎体骨折も高頻度でみられます。骨粗鬆症により弱った骨が自身の体重を支え切れなくなることで骨折するため、メディアではしばしば「いつのまにか骨折」とも呼ばれています。

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