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不妊の原因。女性・男性別の不妊要因とは

疾患啓発(スポンサード)

最終更新

2018/08/27

2018 年 08 月 27 日
更新しました
2017 年 12 月 26 日
掲載しました
不妊の原因。女性・男性別の不妊要因とは
河村 寿宏 先生

田園都市レディースクリニック 理事長、東京医科歯科大学臨床教授

河村 寿宏 先生

不妊症となる原因は男女共にあります。女性の場合は、卵子の老化や排卵障害、卵管の異常、子宮内膜症、免疫の異常、子宮の異常、感染症などが原因となります。男性の場合は、造精機能障害、精路通過障害、性機能障害、感染症などが原因となります。

前回に引き続き、田園都市レディースクリニック理事長の河村寿宏先生に不妊症の原因についてお話いただきました。

自然妊娠の成立のメカニズム

そもそも妊娠とはどのように成立するのでしょうか。自然に妊娠が成立するためには、

  1. 「排卵」と卵子のピックアップ
  2. 「受精」と胚の子宮への移動
  3. 「着床」

の3つのステップが必要です。

このいずれかに問題があると、妊娠できない、つまり不妊症になります。

自然妊娠の成立機序

排卵

もともと卵子は卵巣内の卵胞という袋の中に入っています。そして、脳下垂体から分泌されるホルモンの影響により、通常の場合、毎周期1個が成熟し、成熟した卵胞から卵子が排出されます。これを排卵と呼びます。

たとえば、月経周期が28日型の方だと、排卵は14日目あたりに起こることが多いです。排卵された卵子は卵管の先端部分にある卵管采から卵管に取り込まれていきます(ピックアップ)。そして、卵管膨大部という部分で精子と受精することになります。排卵された卵子の寿命は1日以内です。

受精

排卵が近づいてくると、子宮の入口付近から頸管粘液という粘液が分泌され、精子を受け入れやすくなります。腟内に射精された精子は子宮のなかから卵管を通って、排卵された卵子がある卵管膨大部に到達します。

そして、卵子と融合し1つの細胞(受精卵)となります。これが受精です。女性の体内での精子の寿命は、一般的に3日程度で、長い場合は1週間ほどといわれています。

受精卵は受精後、細胞分裂を繰り返しながら、卵管内を子宮に向かって移動していきます。

着床

受精卵は細胞分裂が進み、排卵から約5日目に胚盤胞という状態になります。一方で子宮内膜は月経後から増殖して厚みを増し、着床期に向かって受精卵を受け入れやすい環境に変化していきます。

着床の流れ
胚の細胞分裂の経過

 

子宮内膜…子宮の内部にある組織。妊娠しなかった場合、肥厚した組織は剥離し、月経として体外へ排出される。

排卵から7日目に胚盤胞は子宮内膜に潜り込みます。これを着床といい、またこの着床をもって妊娠が成立したとみなされます。

不妊は女性が原因になることも、男性が原因になることもある

長年、不妊の原因は女性にあるという認識が多くの方々のなかにありました。しかし、世界保健機構(WHO)の発表によると、不妊症の方のうち、不妊症の原因が女性側のみというケースは41%、男性のみは24%、男女双方は24%、原因不明は11%であり、不妊症夫婦の約半数には男性にも原因があることがわかっています。

不妊原因の男女別内訳