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男性不妊の原因。年齢や喫煙との関係性とは?

男性不妊の原因。年齢や喫煙との関係性とは?
河村 寿宏 先生

田園都市レディースクリニック 理事長、東京医科歯科大学臨床教授

河村 寿宏 先生

男性不妊の原因は、造精機能障害、性機能障害、精路閉塞障害の大きく3つに分類することができます。そして、喫煙や年齢も大きく関係しています。

今回は、田園都市レディースクリニック理事長の河村寿宏先生と、田園都市レディースクリニックで男性不妊外来を担当する湯村寧先生に、男性不妊の原因や、年齢、喫煙との関係について詳しくお話しいただきました。

男性不妊は、

  • 造精機能障害
  • 性機能障害
  • 精路閉塞障害

の3つに大別されます。また、加齢によって精液所見が悪くなることや、喫煙による精巣へのダメージも男性不妊に影響していると考えられています。以下では、この3つの原因を詳しく解説します。

男性不妊
精子が造られてから射精されるまでの道のり

精子は精巣(睾丸)のなかで造られ、精巣上体という部分を経ることで、最終的に活発な運動ができる状態になります。しかし、精巣内での精子形成やその後の過程に異常が発生すると、精子数の減少や精子運動率の低下、奇形精子の増加につながることがあります。異常が生じる原因として最も多いものは、精索静脈瘤*です。

精索静脈瘤…精巣から心臓に戻っていく静脈内の血液が逆流し、精巣周辺に静脈の瘤(こぶ)が発生する疾患。
 

精索静脈瘤について関連記事はこちら
 

また、精子を造るために必要なホルモン分泌に異常がある場合や、おたふく風邪により耳下腺炎性精巣炎を併発することで精液所見(精液検査の結果)が悪くなることもあります。

耳下腺炎性精巣炎…おたふく風邪の原因ウイルスが精巣に感染し炎症を起こす疾患。

その他には、生まれつき精巣が陰嚢に降りてきていない停留精巣であったり、染色体異常の一種であるクラインフェルター症候群(47XXY)であったりする場合、精子がわずかしか造られない、あるいはまったく造られない無精子症が原因となることがあります。

まれではありますが、精巣膿瘍の存在により、精液所見が悪化することもあります。
 

クラインフェルター症候群について関連記事はこちら

精子は精巣内でしっかりと造られているのに、その後の通路が閉塞していることによって、射精された精液中に精子が存在しない場合、閉塞性無精子症となります。

その原因としては、生まれつき精管が形成されていない先天性両側精管欠損症や精巣上体炎後の閉塞、鼠径ヘルニアの手術によるもの、精管結紮(けっさつ)術(パイプカット)後などがあります。

精巣上体炎、精巣炎、前立腺炎などの感染症により精液所見が悪化することがあります。

精神的なストレスや血管の障害等により勃起障害(ED)となり性行為がうまくできない場合や、性行為はできるものの腟内射精が困難な腟内射精障害などがあります。また、不妊治療のため、タイミングを計ることがプレッシャーとなり、これらの障害を発症してしまうケースもあります。

その他には、糖尿病によるEDや、糖尿病が重症になると逆行性射精(精液が膀胱内に射出される)や無精液症となる場合もあります。

 

EDについて関連記事はこちら
 

男性の不妊原因としては、以上のものがあげられます。しかし、実際には精液所見が悪い理由として、原因不明(特発性)とされるケースが最も多くなっています。

年齢に伴い、妊娠しづらい体になっていくのは女性だけではありません。

精液量は年齢が上がるごとに減少していきます。そして、30代半ばから、精子の運動率が低下していることがわかります。また、男性の年齢が上昇するにつれて、精子のなかのDNAが壊れやすくなるといった研究結果も発表されています。

 

女性の喫煙が与える影響について詳しくはこちら
 

女性ほどではないものの、男性も加齢に伴い妊娠しにくくなります。加齢に伴う男性不妊の原因としては

  • 精液所見の低下
  • 加齢に伴う精子DNAのダメージ

などが挙げられます。

女性の卵子の老化と同様に、男性も年齢を重ねるにつれて、精液所見が低下していきます。以下のグラフは、田園都市レディースクリニックで体外受精を実施した患者さんの精液所見を年齢別にしたものです。

男性も30歳半ばあたりから精液量は減少、精子運動率は低下、結果的に妊娠に必要な運動精子の総数が減少するなど、全体的に精液所見が低下するということがわかっています。

男性不妊

20歳代の男性の場合、子どもを望んでからパートナーの女性が妊娠するまでの期間は、平均すると半年程度です。しかし、30代になると、10か月ほどとなり、40代半ば以降になると1年以上、50歳代の男性だと2年半以上となります

男性不妊
human reproduction updateより

このように、男性の年齢が上昇するとともに、女性の妊娠までに時間がかかるようになるということがわかります。

女性の年齢が上昇すると流産率も上昇するということは明らかですが、男性の年齢も流産に関係しています。

男性不妊
human reproduction updateより

上のグラフからわかるように、20歳代と比較して、年齢が上がるにつれ流産率も上昇していることがわかります。

そして、はっきり精液所見が低下する原因としてわかっているものは、女性と同様に喫煙です。喫煙により一度受けてしまった精子DNAのダメージは治すことはできません。

しかし、精子は常に造られ入れ替わっています。精子が造られ完成するまでにかかる日数は、75日ほどで、その後、運動が活発になり、外に出てくるまでにかかる日数は約3か月です。そのため、たばこによるダメージを直接受けた精子が排出されるのは、喫煙から約3か月後の射精までとなります。

男性が喫煙をしている場合、精子濃度は15%~25%減少、精子運動率は10%~17%低下、奇形精子率は13%上昇します。そのため、受精能力が低下し、妊娠しづらくなります。また、喫煙は精液中の活性酸素を増加させ、酸化ストレスによりDNAの損傷を促進させます。そして、精子にはDNAの修復力がないため、壊れた遺伝子は元には戻りません。

その他にも、男性ホルモンの低下や、たばこのニコチンにより血管が収縮することによって血流が悪くなります。その結果、勃起不全につながるケースもあります。

 

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