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インタビュー

公開日 : 2015 年 04 月 23 日
更新日 : 2017 年 12 月 10 日

精索静脈瘤とは?

精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)とは、精巣から心臓に戻る静脈(蔓状静脈叢)内の血液が逆流してしまい、精巣の周りに静脈の瘤(こぶ)が出来てしまう状態を指します。

精索静脈瘤

精索静脈瘤

健常な一般成人男性でも約15% (*1) に見られますが、とくに男性不妊症患者の約40%に見られます (*2) 。また、右精索静脈と比較して圧倒的に左精索静脈に発生しやすいという特徴があります。

精索静脈瘤の原因

精索静脈瘤が発生する原因として、おもに以下の3つが挙げられます (*3)。

  1. 通常の血管には血液の逆流を防止する「弁」があります。精索静脈内でこの弁の機能が低下しているために逆流が起きてしまうこと。

  2. 左内精索静脈は左腎静脈に合流します。この左腎静脈が大動脈と上腸間膜動脈という血管に挟まれて血液が心臓に戻りきれずに逆流してしまう(クルミ割り器でクルミを割っているように見えることから、ナットクラッカー現象と呼ばれます:下図を参照)こと。

  3. 左内精静脈が、左腎静脈にほぼ直角に合流していること

精索静脈瘤の症状

多くの場合、自覚症状はありませんが、まれに症状として陰嚢の違和感や鈍痛を自覚することがあります。また、自覚症状はないものの造精機能障害(精子を作る上でのトラブル)による精液所見(精液検査の結果)の低下や精子の質の低下(DNAの損傷)がしばしば起こり、男性不妊の原因の一つとして大きなウェイトを占めています。

精索静脈瘤が造精機能障害を引き起こす原因はいまだ厳密には明らかになっていませんが、静脈血の逆流・うっ滞によって精巣の温度が上昇することや、精巣が低酸素環境になることなど (*4)が考えられています。

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