インタビュー

男性不妊の薬物治療について

男性不妊の薬物治療について
湯村  寧 先生

横浜市立大学附属市民総合医療センター 生殖医療センター 泌尿器科部長・准教授、田園都市レディ...

湯村 寧 先生

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この記事の最終更新は2015年04月24日です。

不妊症の治療 -体外受精胚移植(IVF-ET)法として、以下の2つが挙げられます。このうち、この記事では(1)の薬物療法について詳しく説明します。

(1)薬物療法
内分泌療法(ホルモンを投与する)
非内分泌療法(ビタミン・漢方薬などを投与する)

(2)手術療法
精索静脈瘤手術
精路再建術
精巣内精子回収術(TESE)

薬物療法については、薬物によっては、まだ効果の根拠・証拠がはっきりしていないものもあります。一方で、精液検査の結果が良くなったというデータが出ているものもあります。

薬物療法には、大きく分けて2つの方法があります。ホルモン製剤を投与する内分泌療法と、ホルモン製剤以外の薬を使用する非内分泌療法です。

内分泌療法は、元々精子を形成するために必要なホルモン(FSHLHなど)が不足している場合に行われることが多く、必要とする患者さんもそれほど多くはありません。

非内分泌療法の多くでは、漢方薬やビタミン、抗酸化剤などを用います。しかし、いわゆる「特効薬」というものはなく、「使用してみて効果を確認し、効果が無ければ別の薬に替える」ということが多くあります。精子が作られるためには64〜74日を要しますので、効果の有無を確認するため、1種類の薬につき最低3ヶ月使い続ける必要があります。

医師やクリニックによって多くのパターンがあるので一概にどれがいいとは言えませんし、あまり決定的な根拠のある方法はありません。サプリメントについても同様に、効果があるという根拠がないものも、あるものもあります。以下のフローチャートを参考にしてください。

男性不妊患者への内服治療
男性不妊患者への内服治療

 

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    湯村 寧 先生

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