大船中央病院 泌尿器科 医員、横浜市立大学 医学部 泌尿器科学 客員研究員
山中 弘行 先生
横浜市立大学附属市民総合医療センター 生殖医療センター 泌尿器科部長・准教授、田園都市レディ...
湯村 寧 先生
閉塞性無精子症は、精巣内で精子が作られているにもかかわらず、精液中に精子が出てこない状態です。これは、精路(精子の通り道)が閉塞(詰まっていること)しているために起こります。一般的に男性不妊患者の15%程度は無精子症とされますが、閉塞性無精子症は無精子症患者のさらに15%程度で、全男性不妊患者の2%程度の頻度と言われています。
閉塞する場所は、上の図のように主に3つ挙げられます。
作られた精子が送られるための精管に問題があるケースです。例として以下が挙げられます。
精巣上体部と呼ばれる部分(図参照)での閉塞を起こしているケースです。例として以下が挙げられます。
尿道につながる部分である射精管で閉塞しているケースです。例として以下が挙げられます。
閉塞性無精子症の原因は様々ですが、精子を作る工場である精巣の機能には問題はありません。問題があるのは、あくまで精子を輸送する機能です。したがって、
この2点が、閉塞性無精子症と診断された場合のポイントとなります。
上の図は、閉塞性無精子症の一般的な治療方針のフローチャートです。
閉塞性無精子症は「精液(精子)の通り道が詰まっている」状態ですから、詰まっている箇所の開通に成功した場合は、精液中に精子が出てくることが期待できます。そのため、まずは精路の再建術・開通術が可能かどうかを検討します。
再建術・開通術としては
等があります。
これらの手術後に精液の中に精子が現れれば、自然妊娠も期待できます。しかしいずれの手術にも、100%開通し精子が現れるという保証はありません。例えば、精管精管吻合術の場合、精子の出現がみられるのは70%程度です。そのうえ、70%のうちには、自然妊娠が期待できる精子数に満たないケースも多くみられます。そのため、パートナーの方の年齢によっては精巣内精子回収手術(TESE)を行い、精子の確保を優先することもあります。
しかし、精液中に精子が出現した場合は、パートナーの女性から採卵をしなければならない顕微授精(ICSI)を回避し、タイミング法や人工授精(AIH)などの不妊治療を選択することも可能となります。これによって、女性の身体的負担、加えて経済的負担が軽減されます。この点から、再建術を行うメリットは大きいと考えられます。
記事1:閉塞性無精子症(OA)とはどんな病気?その原因と治療方法
記事2:無精子症について―精子回収の可能性は?
大船中央病院 泌尿器科 医員、横浜市立大学 医学部 泌尿器科学 客員研究員
横浜市立大学附属市民総合医療センター 生殖医療センター 泌尿器科部長・准教授、田園都市レディースクリニック 臨時職員
山中 弘行 先生の所属医療機関
横浜市立大学附属市民総合医療センター 生殖医療センター 泌尿器科部長・准教授、田園都市レディースクリニック 臨時職員
日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医・泌尿器科指導医日本生殖医学会 生殖医療専門医日本癌治療学会 会員日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医(泌尿器科)の一人であり、男性不妊治療の専門家。横浜市の不妊相談などを担当し、男性不妊の啓発活動に努めている。また、横浜市立大学附属市民総合医療センターの生殖医療センター部長を務める。同センターは泌尿器科、婦人科に日本生殖医学会認定 生殖医療専門医(泌尿器科)が在籍しており、パートナーと一緒に治療を受けられる神奈川県内の施設である。
湯村 寧 先生の所属医療機関
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妊娠の可能性は?
本日D30、排卵日翌日から高温期が持続しています。排卵日2日前にタイミングをとりました。最近は、月経前に乳房が張ることはなかったのですが、今回は乳房が張っています。それ以外の変化はないのですが、フライングで妊娠検査薬を使用してみましたが、陰性でした。この時期のフライング検査で陰性だと、妊娠の可能性は低いでしょうか?もちろん、フライング検査の信頼性は低いことは、承知しています。
妊娠について
3/19、排卵検査薬陽性、基礎体温も35.1℃と、ぐっと下がり、婦人科で昼頃卵胞チェックをしてもらい、排卵間近とのことでした。翌日には排卵検査薬は陰性になっていたので、婦人科で卵胞チェックをしてもらって、結構すぐに排卵したと思われます。 その2日前の午前中に、偶然にもタイミングをとっておりました。精子が射精されて、数時間後から活動を始める事を考えると、もしかしたら受精の可能性はあるとの事で、3/22から、デュファストンを服用しています(10日分処方)。排卵日翌日から高温期に入り、3/20(36.1℃)、3/21(36.1℃)、3/22(36.2℃)、3/23(36.1℃)、3/24(36.4℃)、3/25(36.3℃)、3/26(36.5℃)、と高温期を保っています。本日3/27にぐっと下がり、36.2℃でした。考えすぎかもしれませんが、もしかしたら、インプランテーションディップなのではないかと、つい思えてしまいます。ひどい便秘症なのですが、2日前から下痢や軟便も続いています。もちろん、検査をしないと答えが出ない事は分かっていますが、フライング検査は本当は良くないと思いつつ、試したいとも思ってしまいます。着床すると、何日程でhcGが検出できるようになるのでしょうか?
排卵後にノアルテンを服用
体外受精を予定しており、前周期にノアルテンをD18から10日処方されております。 しかし、排卵後に処方されていたので、万が一妊娠していた場合、ノアルテンを飲んでいるとよくないのでしょうか(ノアルテンを飲んでいると、受精をしたとしても、流産するのでしょうか) 仮定の話で恐縮です。ご回答よろしくお願いします。
AMH低いが自然妊娠を希望している
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