「記事1」では、日本においてうつ病の患者さんが増加していることをお伝えしましたが、世界における状況はどのようになっているのか。また、自殺との関連性について横浜市立大学病院 精神科 診療部長・主任教授 平安良雄先生にお話をお伺いしました。
世界各国のうつ病の発症率が調べられていますが、日本・韓国・中国など東アジアにおいて経済的に発展している地域は、うつ病の発症率が極めて少ないことがわかっており、実は日本人はうつ病になりにくいのではないかといわれています。
WHO(世界保健機関)が発表しているデータによりますと、日本人では1年間に全人口の約3%前後がうつ病を発症し、アメリカでは約5%~6%、一番多い地域は中東諸国やアフリカ諸国で約15%、特にアフガニスタンは約20%とかなり高い結果でした。アフガニスタンは戦時下であり毎日そのような状況下にいると、うつ病になることは病気ではなく、うつ病でいることがむしろ当たり前なのではないかと想像できてしまうほど、過酷な状況なのでしょう。
現在、日本でうつ病患者さんが増えてきているといいましても、人種・環境・経済的状況や総合的なファクターから鑑みると、まだ日本人はうつ病になりにくい民族ともいえます。だからこそ、うつ病になってしまった方は立場が無いということもいえます。
日本では国民性・固定概念・意識もあり、根性で乗り切れる人は強いというイメージがあるので、たとえうつ病になっていても、「ならない」と頑張らなくてはいけない、隠さなめればならないという状況に陥っています。そして皮肉なことに、うつ病が最終的にいきつくところは「自殺」なのです。
日本・韓国など東アジアにおいてはうつ病の発症率が極めて少ないとお伝えしましたが、逆に日本や韓国の自殺率は世界でも有数に高くなっています。うつ病は比較的広く知られた病気であり、早期治療に繋がっている人も増えている一方、まだ多くの方が受診に至っていないので、最後の手段に手を出してしまうことが、精神科領域・社会学においてかなり大きな課題となっています。
経済的な回復も大きいですが、うつ病の治療・理解・啓発が比較的進んだことが功を奏したのか、幸い自殺者は一時に比べ少しずつ減っており、また、中高年の自殺者も減っています。
逆に中東諸国やアフガニスタンは自殺者が少なく、そもそも置かれている環境上、戦争・栄養障害・感染症で亡くなってしまうが多いので、自殺者が少ないということも考えられます。また、イスラム教は自殺を禁止しているのでその影響もあり、自殺者が少ないのではないかと思います。
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先生初めまして。 今私は心療内科にかかっています。診断は鬱ですが、今大分症状が落ち着き、隔週の通院も1ヶ月に一回となりました。今回ご相談したいのは、婚約者と実母から受けている言葉のDVです。言葉としては婚約者からは『気狂い』『頭おかしいんじゃねえの?』等実母からは『あんたはいつまでも結婚も決めないで居候しやがって』『お前のせいで血圧が高いんだよ!』等毎日のように言われていて、もうこんな毎日を過ごしているので。自殺願望が出てきました。取材からはその場から離れなさいとしかアドバイスは受けられず話せる相手もいません。台所で自分で調理をしていれば包丁で自分を刺そうとしたこともありました。助けてください。
うつ病と診断されましたが頼れる人がいません。
3日前に心療内科を受診し、うつ病と診断されました。 症状は、倦怠感、やる気がでない、食欲がない、泣いたり笑ったりを繰り返す、眠れない、仕事に行っても2,3時間しか働けない、疲れやすいなどです。 ご飯に関しては、誰かが一緒にいないと食べれません。 今は彼氏が頼みの綱で、彼氏がお盆休みなので看病してくれてますが、来週の木曜日から通常勤務になるので看病してもらうのが難しくなります。親とはいい関係ではないので正直頼りたくないです。職場の人も気を使ってくれてご飯を一緒に食べに行ってくれたりして嬉しいですが、話していてどっと疲れてしまいます。 一人でいると買い物もできないし、日常生活に支障がでているので、誰か頼りたいのですが頼れず困ってます。施設に入って入院でもした方がいいのでしょうか。
ここ一週間鬱のような感じ
先月くらいからもしかしたら鬱かな?と とにかく朝起床が辛く仕事に行けてません。午前中ずっと横になってます、午後になると少し落ち着く感じですが食欲が落ち体重も減ってしまいました。 仕事の負担感やコロナ不安などあるのでしょうか? 心療内科はどこもいっぱいみたいで、予約が取れたのが月末です。 その日まで大丈夫かな?と不安で仕方ないです。
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主人は、抗うつ薬の副作用が怖く、出来れば漢方が良いのですが、うつ病に漢方薬は効くのでしょうか? 神経内科の医師にパーキンソン病と診断されていますが、運動機能よりも、うつ症状の方が強い為、まずはこちらを治すという判断でした。
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