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インタビュー

公開日 : 2015 年 08 月 31 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

生活習慣の改善こそうつの予防・治療。十分な睡眠と控えめな飲酒を

ここからは、現代人にとっての心の健康について考えていきます。引き続き、獨協医科大学越谷病院こころの診療科教授・井原裕先生にお話をうかがいました。

ふつうの悩みがうつ病になることを防ぐには

現代社会に生きる人の多くは、一社会人として、過酷なノルマや厳しい締め切りに追われています。その一方で、一個人として、別れがあり、挫折があり、不仲があり、という具合で、憂うべきことに日々さらされています。悲しさや寂しさなしで生きていくことは不可能といえるでしょう。

もっとも、これらは自然な感情です。病気ではありません。このような場面に精神科医が登場して、「うつ病!」と診断することがいかに的外れであるかはご理解頂けるでしょう。

そこで、ストレスにさらされる「悩める健康人」が本格的な「うつ病」に移行してしまうことを防ぐためのポイントについてお話しします。それはヘルシーな生活習慣を維持することにつきます。具体的には、十分な睡眠と控えめな飲酒の2つだけです。

心の健康と睡眠

前記事「ストレスと睡眠の関係性。たかぶって眠れないなら薬も」でも説明しましたが、そもそも、現代人の多くは睡眠が足りていません。寝不足のときは、同じ出来事にさらされた場合でも、よく眠ることができている場合と比べて過度に憂うつになり、過度にイライラし、過度に不安になります。睡眠不足の結果、感情的な反応が増幅されてしまうのです。

それを防ぐには、十分量の睡眠が必要です。これは成人の場合、7~8時間です。睡眠は量の不足を質で補うことはできません。さらには、起床・就床時刻の定時化も必要です。入眠・覚醒リズムを一定にし、体を時差ボケ状態にしないことです。「十分な睡眠」と「睡眠リズムの安定」を考慮すれば、たとえば「毎日23時就床、6時起床」を励行するなどして、7時間睡眠のリズムを作るといいでしょう。

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