インタビュー

うつ病と向き合うには

うつ病と向き合うには
平安 良雄 先生

医療法人へいあん 平安病院 法人統括院長・臨床研修センター長、横浜市立大学 名誉教授

平安 良雄 先生

この記事の最終更新は2016年04月22日です。

うつ病かなと思ったとき誰に相談するのが良いのか迷われる方も多いでしょう。また、患者さんは何を目標に治療を行っていけばいいのか不安になられるときもあるかと思います。ここでは横浜市立大学病院 精神科 診療部長・主任教授 平安良雄先生に相談方法や先生からのメッセージをお伝えします。

私は早く、患者さんその方なりの生き方を見つけて欲しいと思っています。成功者ばかりがよくクローズアップされますが、皆が優等生ではないですし、皆がガツガツ働ける社会ではないですから。 

もし、悩んだり、辛い状況になったら、まず誰かに相談することが大切です。ただし、相談する人はちゃんと見極めた方がよいでしょう。本来は友達・先輩・上司に相談するのがよいのですが、その相手によってはさらに症状が悪化しかねないこともあります。ですから、迷ったときは専門家に相談する・カウンセリングを受けるのがベストでしょう。自分のためでもありますし、嫌がらず、恥ずかしがらずに、ぜひ相談してみてください。

本当に皆さんは頑張る力を・悩む力を持っています。ですから悩みすぎてしまったり、少し自分の理想を高く持ってしまったりします。理想が高いことは悪くないのですが、自分だけの世界で考えず、ちょっと一歩身を引いて客観的に自分を見直すことが大事です。決して、理想やその方の持つ世界が間違っているわけではありません。「否定」ではなくて 少しずつ「修正」していくイメージでしょうか。時間をかけて修正いくことが回復に繋がり、自分に見合った場所にたどり着くはずです。

基本的には治療を行いながら、自分の弱点・欠点・考え方の基準・基本などを見直して、徐々に強くなっていけばいいのです。ですから、うつ病治療にあまり悲観的にならなくてよいかと思います。

また、「頑張る」ことは「悪い」ことでありません。「頑張りすぎる」のが悪いことなのです。だからといって「何もするな」というのは酷なことです。ですから、頑張り方を調整するのが大切なポイントでもあります。 

筋肉のトレーニングといっても、ムキムキのパワービルダーのような筋肉だけではなく、しなやかで柔らかい筋肉もあります。鋼のように強い心より、しなやかで柔軟性のある心のほうが、人間の社会生活には向いていると私は思います。

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