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インタビュー

うつ病の初期症状は? 不眠や不安が気づきやすい症状

うつ病の初期症状は? 不眠や不安が気づきやすい症状
功刀 浩 先生

国立精神・神経医療研究センター神経研究所 疾病研究第三部 気分障害先端治療センター、日本睡眠学...

功刀 浩 先生

うつ病はかつて「心の風邪」といわれたこともあるほど、いつでも、誰にでも発症することのある心の病気です。うつ病は誰でもかかる可能性があり、進行すると治療にもさらに多くの時間を要することから、できるだけ早く症状に気づいて対処することが大切です。今回は、うつ病の初期症状について、国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第三部 部長・気分障害先端治療センター センター長の功刀 浩先生にお話をうかがいました。

不安を感じる日本人男性

まず、うつ病に典型的な初期症状や、段階的な症状の現れ方というものはありません。うつ病の症状は、初期であっても進行していてもみられるものだからです。

しかしながら、うつ病の初期に患者さんが気づきやすい症状があります。不眠と不安です。

不眠

なかなか寝付けない、夜中や朝方に何度も目覚めてしまうなど、十分に眠れない場合は不眠に陥っているといえるでしょう。

不安

対象のない恐怖感が「不安」です。不安は、一般的に下記のような体の症状としても現れます。

  • 心臓がどきどきする
  • 呼吸が苦しくなる
  • 手や足が震える
  • 汗が出る
  • 胃痛
  • 頭痛
  • 食欲がなくなる など

うつ病 チェックリスト

A

  1. 毎日、一日中、気分が沈んでいる。
  2. なにに対しても楽しめなくて、興味がわかない

B

  1. 食欲がない。もしくは体重が減った。
  2. 寝つけない。夜中や朝方に目が覚めたりする。
  3. 話し方や動作が遅くなった。もしくは、イライラしたり落ち着きがない。
  4. 気力がなく、疲れやすい。
  5. 仕事や家事などに集中できない。
  6. 「自分には価値がない」とか「◯◯に対して申し訳ない」と感じる。
  7. この世から消えてしまいたいとか、死にたいと考える。

①Aのどちらか、あるいは両方が当てはまり、AとBを合わせて5項目以上当てはまる。

②該当した症状が2週間以上続き、その症状により強い苦痛を感じていたり、社会的な機能(仕事や家事など)が障害されていたりする。

この場合、米国精神医学会の診断基準により大うつ病性障害(治療が必要な典型的なうつ病)と判断されます。

​​​​​​出典:功刀 浩『こころに効く精神栄養学』p15

泣いている日本人女性

うつ病の症状では、この症状が出たらうつ病が進行していると考えられるものがあります。「すぐに泣いてしまう(涙もろい)」「問いかけに反応しない」「死にたい、消えたいと思う」などです。

特に、泣く症状は女性に多くみられ、今までは泣かなかったような場面でも泣いてしまいます。非常に重いうつ病になると「呼びかけても反応しない」といった昏迷状態(こんめいじょうたい)が生じることがあります。

死にたい、消えたいと感じるようになると、自殺企図(自殺をしようとすること)や自殺のリスクが高まるため、早急な治療の開始が必要です。もし、あなたや周囲のうつ病の疑いのある方が「死にたい、消えたい」と考えたり、口にしたりすることがあれば、すぐに病院を受診してください。うつ病は治る病気ですから、病的な気分に基づいて自ら命を落としてしまうのは何としても避けたいものです。

うつ病の症状の詳細はこちら

規則正しい生活のイメージ

うつ病には、長時間労働、異動、引越し、結婚、育児など発症のきっかけになる具体的なできごとがある場合がほとんどです。そのできごとによるストレスを長期間受けることでうつ病を発症します。そのため、うつ病の進行を抑えるために大切なことは「ストレス要因に気づき、回避できる原因は回避し、ストレスを減らすこと」です。

自分で対処できることとして以下が挙げられます。

  • ストレス要因となっているものを減らす
  • 無理をしない
  • 十分な睡眠の確保
  • バランスのとれた食事
  • 適度な運動

上記を実践しても症状が改善しない、実践できるほどの心の余裕がない場合は、うつ病が進行している可能性があるため、病院を受診してください。

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    功刀 浩 先生

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