
「記事3」では、うつ病とストレス・年齢の関係性についてお伝えしました。ここではうつ病には必ずついて回る問題である薬について、そして患者さんとその周囲ことにおける問題点について横浜市立大学病院 精神科 診療部長・主任教授 平安良雄先生にお話をお伺いしました。
現状、うつ病の治療において薬を使い過ぎていると思いますし、これは大きな問題です。
薬はいわば万能感を持っているので、医師も「何かを治してあげられる・治さなければいけない」と思いますし、患者さんも「治してほしい・治療すれば治る」と思っています。薬で治る病気もありますが、自分の力で回復する部分も当然あるので、薬に頼る=治るわけではないのです。
これは例えるなら、骨折・肉離れなどを起こした時、治療薬を飲むことで骨や筋肉が元に戻るわけではないことと同じです。回復するために、体操・トレーニング・ウォーキングなどのリハビリテーションを行うように、心の病気もリハビリテーションで回復するのです。今まで運動をしていなかった方が病気・怪我をきっかけに、少しずつ運動を行い、病気・怪我前よりも体が強くなることもあります。心の病気の場合も同じで、もとに戻れる場合もありますし、さらによくなる場合もあります。
「薬を飲んだら治る」という医師はおそらく少ないはずです。しかしその少ない医師がクローズアップされ、「薬漬けだ」「精神科の医療は間違っている」といわれますが、実際はそうではなく、本来は患者さんに合わせた治療している先生が多いのです。
「投薬と休養で治らない場合もあるのか」と聞かれることもありますが、これは当たり前のことです。患者さんの置かれている環境・状況・育ち方・もともと持っている脳の力などが関係するので、薬と休養だけで治ると十把一絡げにしてはいけません。
どのような生活を送っているか・どのような生い立ちだったか・学校でどうたったのか・年齢によって対人関係はどう変わったのかとか、ということをしっかりと聞いて、その方の考え方・頑張る方法・周りの方が患者さんをどのように解釈しているのか・周りの方のことをどう考えているのか、ということなどをトータルで鑑みて、患者さん治療に関する認識を合わせると治療のゴールが見えますし、ゴールや生き方の修正を行うことで患者さんも良い方向に回復します。
患者さんにとって一番良いのは自分らしく生きていけるところに落ち着くことです。そのために、病気のパターンや、その人の状況にあわせて治療を行うかということが重要です。
ただ「なぜ家族が気づけなかったのか」ということになると、「なぜ早く気づいてあげられなかったのか」「気づけない私が悪かった」となり、悪循環を生んでしまいます。当然様々な啓発を行い周囲の方に気づいてもらうのは大事ですが、ご家族や周囲の方が気づかなくても悪くはないのです。ですから、「うつ病に気づいてあげられなかった」と、ご自身を責めたりはしないでください。
周辺でうつ病の実績がある医師
恵比寿駅前メンタルクリニック 院長
日本大学医学部附属板橋病院 精神神経科 部長
血液内科、腎臓・内分泌内科、糖尿病・代謝内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器・肝臓内科、腫瘍内科、脳神経内科、心療内科、小児科・新生児内科、精神科、皮膚科、消化器外科、心臓外科、血管外科、小児外科、呼吸器外科、乳腺・内分泌外科、形成外科、脳神経外科、整形外科、リハビリテーション科、産婦人科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、眼科、放射線診断科、放射線治療科、疼痛緩和外科、麻酔科、歯科口腔外科、病理診断科、臨床検査科、救急科
東京都板橋区大谷口上町30-1
東武東上線「中板橋」バス・タクシー乗り場なし 徒歩20分、東京メトロ有楽町線「千川」国際興業バス 日大病院行 バス10分
東京慈恵会医科大学附属第三病院 院長
内科、血液内科、リウマチ科、外科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、小児科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、腫瘍内科、消化器内科、肝臓内科、糖尿病内科、内分泌内科、代謝内科、膠原病内科、脳神経内科、肝胆膵外科、肛門外科、内分泌外科、頭頸部外科、精神神経科、総合診療科、病理診断科
東京都狛江市和泉本町4丁目11-1
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慶應義塾大学医学部 ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座 特任教授
内科、血液内科、リウマチ・膠原病内科、外科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産科、婦人科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、内分泌内科、代謝内科、放射線診断科、放射線治療科、精神神経科、総合診療科、病理診断科
東京都新宿区信濃町35
JR中央・総武線「信濃町」 徒歩1分、都営大江戸線「国立競技場」A1出口 徒歩5分、東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」1番出口 徒歩15分、東京メトロ銀座線「青山一丁目」0番出口 徒歩15分
六番町メンタルクリニック 非常勤
心療内科、精神科
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東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」3番出口 徒歩2分、都営新宿線「曙橋」A1出口、A4出口 徒歩10分、JR中央・総武線「信濃町」 徒歩10分、東京メトロ丸ノ内線「四ツ谷」1番、2番出口 徒歩12分
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親と婚約者からの言葉のDV
先生初めまして。 今私は心療内科にかかっています。診断は鬱ですが、今大分症状が落ち着き、隔週の通院も1ヶ月に一回となりました。今回ご相談したいのは、婚約者と実母から受けている言葉のDVです。言葉としては婚約者からは『気狂い』『頭おかしいんじゃねえの?』等実母からは『あんたはいつまでも結婚も決めないで居候しやがって』『お前のせいで血圧が高いんだよ!』等毎日のように言われていて、もうこんな毎日を過ごしているので。自殺願望が出てきました。取材からはその場から離れなさいとしかアドバイスは受けられず話せる相手もいません。台所で自分で調理をしていれば包丁で自分を刺そうとしたこともありました。助けてください。
うつ病と診断されましたが頼れる人がいません。
3日前に心療内科を受診し、うつ病と診断されました。 症状は、倦怠感、やる気がでない、食欲がない、泣いたり笑ったりを繰り返す、眠れない、仕事に行っても2,3時間しか働けない、疲れやすいなどです。 ご飯に関しては、誰かが一緒にいないと食べれません。 今は彼氏が頼みの綱で、彼氏がお盆休みなので看病してくれてますが、来週の木曜日から通常勤務になるので看病してもらうのが難しくなります。親とはいい関係ではないので正直頼りたくないです。職場の人も気を使ってくれてご飯を一緒に食べに行ってくれたりして嬉しいですが、話していてどっと疲れてしまいます。 一人でいると買い物もできないし、日常生活に支障がでているので、誰か頼りたいのですが頼れず困ってます。施設に入って入院でもした方がいいのでしょうか。
ここ一週間鬱のような感じ
先月くらいからもしかしたら鬱かな?と とにかく朝起床が辛く仕事に行けてません。午前中ずっと横になってます、午後になると少し落ち着く感じですが食欲が落ち体重も減ってしまいました。 仕事の負担感やコロナ不安などあるのでしょうか? 心療内科はどこもいっぱいみたいで、予約が取れたのが月末です。 その日まで大丈夫かな?と不安で仕方ないです。
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主人は、抗うつ薬の副作用が怖く、出来れば漢方が良いのですが、うつ病に漢方薬は効くのでしょうか? 神経内科の医師にパーキンソン病と診断されていますが、運動機能よりも、うつ症状の方が強い為、まずはこちらを治すという判断でした。
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