インタビュー

HIVの検査キットについて

HIVの検査キットについて
尾上 泰彦 先生

プライベートケアクリニック東京 院長

尾上 泰彦 先生

この記事の最終更新は2015年12月27日です。

HIV感染症に対する意識の高まりから検査を受ける方が増えています。日本では保健所での検査は減っている一方で、HIV検査キットは優れた利便性と高い匿名性から、数千円と有料でありながら使用量が増え続けています。HIV検査キットとはどのようなものなのか、尾上泰彦先生に伺いました。

HIV検査キットとは、自分で採取した血液を送付してHIVの検査を安全かつ簡単に行える検査システムのことで、さまざまな民間業者が販売しています。

採集・送付した血液は病院や保健所で受ける検査同様に、採取した検体を専門の検査機関である「登録衛生検査所」で検査しています。登録衛生検査所とは、衛生面や安全面での厳しい条件をクリアしている検査機関です。登録衛生検査所には病院や保健所などの医療機関から、健康診断や病気を診断するために採取した血液などの検体が送られてきます。そのため、一般的に検査キットによる検査結果の信用性は保証されているといわれています。

  • 自分の都合に合わせた場所
  • 時間で検査する(検体を採取する)ことができる
  • 信頼性も高いので、病院や保健所で検査を受ける必要がなくなる
  • 周囲の目を気にせず、結果も誰にも知られないなど、保健所で受けられる検査より匿名性が高い
  • 感染機会から3ヶ月以上経過していないと、正確な検査結果を出すことができない
  • スクリーニング検査しか受けることができないので、陽性結果が出た場合には、保健所や病院で改めて確認検査する必要がある
  • 検査キットは有料で3000〜5000円程度かかる(保健所では無料)
  • 検査結果が陽性であった場合に、検査キットだと対面でのカウンセリングを受けることができない
  • キットによっては検体を採りにくい、もしくは間違った方法で検体を採集してしまう

購入後に販売会社から検査キットが送られてきます。検査キットによっては郵便局留めやコンビニエンスストアでの受け取りも可能です。

採血は自分で注射を行うのではなく、ランセットという専用の器具を使用します。採血方法などの詳しい説明は検査キットに記載してありますので、説明書の指示通りに行いましょう。

採血した検体を販売会社に送り返すと、検体が販売会社に届いてから約3〜5日後に検査結果が出ます。この検査結果は、Eメールおよび郵送、もしくは専用のWEB上で確認することができます。

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