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インタビュー

HIVの感染について

HIVの感染について
尾上 泰彦 先生

プライベートケアクリニック東京 院長

尾上 泰彦 先生

世界では新規のHIV感染者数は減少傾向にあるものの、日本では横ばいであり、20〜30歳代ではHIVの罹患率が増加しています。HIVの感染を防ぐためにもHIVについてよく知っておく必要があります。HIVの感染について、臨床経験豊富な尾上泰彦先生にお話を伺いました。

国連合同エイズ計画(UNAIDS)の発表によれば、2014年現在では3690万人がHIVに感染しているとされています。また、新規のHIV感染者数は約200万人と 2000年の約310万人から減少傾向にあります。

しかし日本国内では、厚生労働省のエイズ動向委員会によると2014年の新規のHIV感染者数は1091人、新規のエイズ患者数は455人、1546人にも及ぶと報告されています。また、累計ではHIV感染者数16903人、エイズ患者数は7658人の計24561人にまで達しました。その中でも特に20〜30歳代のHIVの罹患率は上昇しており、早急な対策が求められています。

HIVは感染力が非常に弱いウイルスです。そのため、空気や水に触れるだけで感染力を失い、日常生活でうつることはまずありません。HIVは感染すると精液・腟分泌液・母乳・血液などの体液中に分泌されます。その体液が、被感染者の粘膜に直接触れることによって感染する可能性が生じます。

主な感染経路には、性感染、母子感染、血液感染があげられます。感染者の報告例によると性感染によるものがほとんどで、そのなかでも特に同性間での性行為による感染が特に多いようです。

HIVの感染は性行為によるものがほとんどで、全体の8割を超えています。主に HIVを含んだ精液や腟分泌液などの体液が、粘膜や傷口に直接触れることで感染します。感染する可能性がある行為としては、腟性交・アナルセックス・性器をなめる行為などです。特に腸管は傷つきやすいことから、アナルセックスはHIV感染リスクが高くなります。感染を防ぐためにも、性的行為の最初から最後までコンドームを使用してHIVを含んでいる体液に直接触れることがないようにするよう心がけましょう。

妊娠時・出産時・授乳時に胎児や赤ちゃんにHIVを感染させてしまう可能性があります。適切な対策を取らなければ、約30%の確率で赤ちゃんに感染させてしまうといわれています。しかし、適切な対策を取ることで1%以下にまで確率を下げることが可能になっています。母子感染への対策としては以下のものが挙げられます。

  • 妊娠した段階でHIV検査を受ける
  • 妊娠中に抗HIV薬を飲み、体内のHIV量を減少させる
  • 帝王切開による出産を行う
  • 赤ちゃんに予防薬を飲ませる
  • 赤ちゃんに対して母乳を飲ませず、粉ミルクを飲ませて育てる

HIVを含む血液の輸血、同じ注射器を使用しての薬物のまわし打ち、医療現場での針刺し事故などで感染する可能性があります。なお日本では、輸血用の血液は非常に厳正な検査を受けているので安全といわれていますが、検査をすり抜ける可能性もごくわずかながらあるようです。

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