【インタビュー】

クリップする
URLを入力して
記事をクリップしましょう
指定された URL のページが見つかりません
S664x430 2ee8a11d ddf2 4890 8f01 1fe31f259ab4
子宮筋腫になりやすい年齢は? 筋腫ができる場所は? 専門医に聞く7つの疑問
子宮筋腫は成人女性の3人に1人がもっていると言われます。しかし、ひとりひとり筋腫のできる場所や症状などは異なり、よくある病気ではあっても、通り一遍の説明でよい疾患ではありません。いざ病院に行って...
クリップに失敗しました
クリップ とは
記事にコメントをつけて保存することが出来ます。検索機能であとで検索しやすいキーワードをつけたり、読み返し用のメモを入れておくと便利です。
また、記事を読んで疑問に思ったこと、わからないことなどをコメントに書き、「医療チームのコメントを許可する」を選んで頂いた場合は、医師や看護師が解説をメールにてお送りする場合があります。
※ クリップ内容は外部に公開されません

子宮筋腫になりやすい年齢は? 筋腫ができる場所は? 専門医に聞く7つの疑問

公開日 2015 年 05 月 19 日 | 更新日 2017 年 05 月 07 日

子宮筋腫になりやすい年齢は? 筋腫ができる場所は? 専門医に聞く7つの疑問
堤 治 先生

山王病院(東京都) 病院長

堤 治 先生

子宮筋腫は成人女性の3人に1人がもっていると言われます。しかし、ひとりひとり筋腫のできる場所や症状などは異なり、よくある病気ではあっても、通り一遍の説明でよい疾患ではありません。いざ病院に行っても、何を聞いていいか分からなかったり、また聞きたいと思っても、混雑している病院では、聞けずに終わってしまった方も多いのではないでしょうか。

今回は、子宮筋腫についての気になる疑問に、婦人科の腹腔鏡手術の第一人者・堤先生に聞いてみました。

Q1. 子宮筋腫には何歳くらいからなる可能性があるのでしょうか?

子宮筋腫の初診時の年齢は20代半ばから40代まで幅広いですが、平均して最も多いのは30代半ばでしょう。私の観た患者さんの中で最年少の方は20代前半ですが、世界的には10代でも筋腫になる例もあります。

Q2 子宮筋腫はどこに発生することが多いのでしょうか?

子宮筋腫は、子宮の外側に発生する漿膜下(しょうまくか)筋腫、子宮の筋層の壁に発生する筋層内(きんそうない)筋腫、および子宮の内側に発生する粘膜下(ねんまくか)筋腫があります。

このうち粘膜下筋腫が症状が出やすく発見されやすいため、患者さんの数は最も多いのですが、発生数自体は筋層内筋腫が最も多いと考えられます。

子宮筋腫

子宮筋腫

Q3 「子宮筋腫があるけど小さいから大丈夫」と言われました。どのくらいの大きさになると症状が出るのでしょうか?

子宮筋腫の場合、筋腫の大きさが同程度であっても、筋腫のできる部位によって症状が異なります。粘膜下筋腫では1cm以下でも大変症状が重いこともありますが、筋層内筋腫では4cmほどから症状がみられることが多いです。漿膜下筋腫では、5〜10cmほどまで大きくなると子宮が圧迫され症状がでてきます。

Q4 私の母親が筋腫で子宮摘出をしました。筋腫のなりやすさは遺伝しますか?

はっきりとした遺伝の形式は分かっていないのですが、親族に筋腫の人が多いと筋腫になりやすいとは言われています。

Q5 食生活やその他で子宮筋腫を予防する方法はありますか?

実は子宮筋腫は、妊娠出産をすることが予防になります。少し前まで、医師が患者さんに「早く妊娠したほうが良いよ」などと言って問題になることがあったのですが、それにはこうした理由があったのです。

しかし日常生活では、残念ながら子宮筋腫の確かな予防方法はありません。子宮筋腫は女性ホルモンの一種・エストロゲンによって引き起こされる疾患なので、予防法としてはエストロゲンを下げる偽閉経療法などが考えられます。しかし副作用もあり、薬代もかかりますし、なかなか費用対効果を考えると現実的ではありません。

Q6 35歳です。同年代の友人は数年前から3cmの筋腫がずっと変わらないままですが、私は3年前に1cmだった筋腫が5cmまで大きくなっています。どうして同じ筋腫なのに変わらないままだったり、大きくなったりするのでしょうか?

筋腫が大きくなるかどうかは、その性質によって異なります。急激に大きくなってきた筋腫の場合は、悪性腫瘍の可能性があるため、1年に1回ほど定期的に検査をする必要があります。悪性の腫瘍である可能性がある腫瘍の成長の目安は「1年に2倍」程度です。

Q7 45歳です。複数の筋腫があり、6か月〜1年ごとに外来経過観察中です。「閉経したらもう大きくならない」と説明されていますが、これは閉経したら外来通院が不要になるということでしょうか?

子宮筋腫は月経に関連するエストロゲンによって引き起こされる疾患のため、閉経したら筋腫は縮みます。しかし念のため1年に1回の定期健診に通うと良いでしょう。閉経後に子宮筋腫が大きくなってきたら、悪性の腫瘍である肉腫ができたなど、何か問題があるかもしれません。

 

子宮筋腫 (堤治先生)の連載記事

東京大学産婦人科教授を経て、2008年4月から山王病院院長に就任。東宮職御用掛として、雅子妃殿下のご出産を担当した。子宮内膜症や子宮筋腫をはじめとするエストロゲン依存性疾患に加え、腹腔鏡手術においても日本の第一人者である。

関連の医療相談が33件あります

関連記事