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インタビュー

便秘症の原因と症状について——便秘はさまざまな要因が関係している

便秘症の原因と症状について——便秘はさまざまな要因が関係している
壬生 隆一 先生

みぶ博多駅前クリニック 院長

壬生 隆一 先生

便秘症は、生活習慣の乱れやストレス、腹筋の力の低下や服用している薬など、さまざまな要因が原因となって起こるといわれています。便秘が続くと腹部膨満感やイライラなどの不快感のため、日常生活にも影響が出てきます。みぶ博多駅前クリニックの壬生隆一先生に便秘症の症状や原因についてお話を伺いました。

排便における不快な症状を伴うもので、たとえ毎日便が出たとしても不快感や残便感があるようであれば便秘とみなされます。また週に数回程度しか出ない場合でも、不快感がなければ、必ずしも便秘というわけではありません。

便秘で多くみられる症状には、下腹部の膨満感やおなかの痛み、便が硬くなるなどが挙げられますが、その他にも以下に示すようにさまざまな症状があります。便秘とは、基本的に腸の運動異常です。便が長時間にわたって腸の中に停滞すると、水分が失われていき、硬くなってしまうのです。そのため、排便時にいきむようになり、その結果、の原因となることもあります。また、頭痛や不眠などを訴える方も少なくありません。

患者さんが訴えられるこのような症状は、診断を行う上でとても重要となりますが、加えて既往歴や生活歴、社会歴などを網羅的にとらえることが大切です。患者さんの訴えだけでなく、全体像の把握に努めることが大切なのです。

便秘の主な症状

  • おなかが張る
  • おなかが痛い
  • 便の回数が少ない
  • 便を出せない
  • 便がもれる
  • 便が硬い
  • おしりが痛い
  • 便が残っている感じがする(残便感)

便の硬さも便秘と深く関係します。現在、便の硬さの形状を計るスケールとして使われているのが「ブリストルの便形状尺度」です。ウサギのフンのような「コロコロ便」、固まりがくっついた「硬い便」、ひび割れたソーセージのような「やや硬い便」など全部で7タイプの便の状態に分類されます。

ブリストルの便のスケール
ブリストルの便のスケール

(※引用:壬生隆一先生ご監修「便秘事典」

また、排便の頻度については個人差がありますが、ほぼ99%の人が「1日3回から週に3回」の範囲に含まれます。つまり、この範囲から外れる場合に便秘ということが考えられます。過去に行われた排便の頻度に関する研究によると、排便数が1日1回という割合は男性で40%、女性では33%であり、1日に2~3回の割合は男性で7%、女性では4%というものでした。また便意を我慢すると排便の頻度や便の量は減少し、大腸の移送時間も長くなるといった報告もされています。

さらに、便秘症の背後に隠れている大腸がんなどの大腸の病気についても注意しなければなりません。便秘症で危険な症状としてあげられているものには以下のようなものがあります。

便秘に伴う危険な症状

  • 半年間で5kg以上の体重減少
  • 便に血液が混じる
  • 鉄欠乏性貧血
  • 50歳以上での突然の便通の変化
  • 治療に反応しない
  • 腹痛が持続する
  • 大腸がんの家族歴がある

朝食を抜いたり、食事時間が不規則といった生活習慣に関与するもののほか、便意を我慢したり、排便時に力みすぎたりといった習慣的な行為が要因となる場合もあります。

習慣的な悪い例としては、次のようなものがあります。

  • 排便時にウォッシュレットで刺激をしている
  • トイレの中に本や新聞を持っていく
  • 何度もトイレに行くのが面倒なため、1度で排便をすませようとして便がでないのに頑張る。

このような悪い習慣は止めることが必要となります。また、何かの疾患の薬を服用していることで生じる場合もあります。便秘の副作用を伴う薬剤や疾患には以下のようなものがあります。

便秘の副作用をともなう薬剤

便秘を合併する疾患

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