日本初の移行期専門外来として小児医療から成人医療への橋渡しを行うトランジショナルケア外来が九州大学病院に開設されました。九州大学病院小児科医局長の山村健一郎先生にトランジショナルケア外来で対象としている疾患についてお話をうかがいました。
小児慢性疾患の患者さんが切れ目なくシームレスに成人医療へと移行できるようサポートするために開設されたのがトランジショナルケア外来です。医療の進歩によって、これまで治療が困難だった小児慢性疾患の治療が可能となり、患者さんが長生きできるようになりました。しかし、その一方で、さまざまな健康上の問題を抱えながらも専門的な治療を受けていないという患者さんも少なくありませんでした。
そこで、トランジショナルケア外来では小児医療と成人医療との橋渡しを行っています。私の専門は心臓疾患ですので、心疾患の患者さんの場合であれば私が継続してみることもありますが、他の疾患の場合には、専門とする医師の情報を提供して、ご本人と相談しながら、成人医療へと移行してもらいます。
トランジショナルケア外来で対象としている患者さんは循環器をはじめ、腫瘍や免疫疾患、血液疾患や腎疾患、神経疾患や内分泌疾患などさまざまな病気を対象としています。年齢には特に制限はなく、二十歳を過ぎた方でも三十歳を過ぎた方でも必要時には診察しています。
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院内に福岡県と福岡市の難病支援センターの職員の方に常駐してもらい、就労の支援など、幅広いサポート業務を行ってもらったりしています。