S414x320 6ccf8d73 6127 439a be3c 8f5936fe9b04

インタビュー

公開日 : 2017 年 02 月 07 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

膵臓がんは手術だけでは根治しない−さまざまな種類の治療を組み合わせた最先端の膵臓がん治療方法

記事1『膵臓がん手術の常識を見直す−転移や合併症から膵臓がん患者を守る』では、これまでの膵臓がん手術の発展について、名古屋大学大学院医科学系研究科消化器外科准教授の藤井努先生にご説明いただきました。先生は合併症の多い膵臓がん手術をいかに安全に確実に行えるか、ということを研究されています。

それと同時に、手術だけでは根治しないことがわかってきた膵臓がん治療に、化学治療や放射線治療など他の治療を組み合わせることで根治につながらないかを研究されています。

今回は、今期待されている膵臓がんの「集学的治療」や最先端の技術についてお話を伺いました。

膵臓がん治療は手術だけではない−化学治療・放射線治療を組み合わせる集学的治療の可能性

治療

記事1『膵臓がん手術の常識を見直す−転移や合併症から膵臓がん患者を守る』でも述べましたが、膵臓がんは手術だけでは治りません。膵臓がんを根治するために、レベルの高い手術が求められることはもちろんですが、加えて抗がん剤による化学治療や放射線治療を行わなければ、高確率でがんが再発してしまいます。このようにさまざまな方法で病気を治療することを「集学的治療」と呼びます。この言葉は主にがん治療の現場で使用されることの多い用語です。

膵臓がん治療の分野では、今まで「術後治療」といって手術の後に化学治療を行うことが主流でしたが、2011年より術後治療はもちろんのこと、「術前治療」も重点的に行われるようになりました。この「術前治療」の取り組みによって、膵臓がんは手術を行う前に化学治療や放射線治療をしっかり行うと、手術後に再発しにくくなるということが少しずつ明らかになってきています。

数値でみる 膵臓がんにおける「術前治療」の成果

私は今から5年前、2011年から膵臓がんの術前治療を本格的に行い始めました。たった5年という短い期間ではありますが、手術一辺倒の膵臓がん治療よりも、術前治療をしっかりと行ってから手術を行う膵臓がん治療のほうが、より効果的というデータが出ています。

名古屋大学消化器外科学における膵癌切除後の生存率
提供:名古屋大学大学院医科学系研究科 消化器外科

膵臓がんのページへ

関連記事