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インフルエンザの流行シーズンと予防接種を受ける時期

インフルエンザの流行シーズンと予防接種を受ける時期
宇田 和宏 先生

東京都立小児総合医療センター 感染症科

宇田 和宏 先生

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インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染することで起こる呼吸器感染症です。毎年世界中で流行が見られ、日本では例年12月から3月頃が流行シーズンとされています。

インフルエンザの予防接種は発症リスクを低下させ、発症後の重症化を避けるのに有効な予防手段の1つです。日本では毎年12月~3月頃に流行し、1月末~3月上旬に流行のピークを迎えます。インフルエンザワクチンの効果が出るまでには、接種から約2週間の期間を要するため、10〜11月頃に予防接種を受けるのがよいと考えられています。

インフルエンザウイルスには複数の型があり、流行するウイルスの型はその年によって異なっています。インフルエンザワクチンは、その年に流行すると予測されたウイルスを用いてワクチンが製造されています。流行するインフルエンザウイルスの型は毎年変化するため、昨年に予防接種を受けた場合でも毎年予防接種行うことが推奨されています。

子どもはインフルエンザワクチンの接種回数が年齢によって異なり、6か月以上3歳未満の場合に2回、3歳以上13歳未満の場合も2回、13歳以上であれば1回が推奨されています。

妊婦もインフルエンザの予防接種を受けることが可能です。

妊娠中にインフルエンザに感染したうえに、肺炎などの合併症を引き起こした場合には症状が重くなりやすいことが報告されています。そのため、妊娠を希望する方や妊婦の方にも流行シーズン前の予防接種がすすめられています。

心疾患糖尿病など何かしらの病気で治療を受けている場合も、インフルエンザの予防接種がすすめられます。接種の可否や時期などについて疑問がある場合には主治医に相談するとよいでしょう。

インフルエンザの感染予防は、予防接種に加えて、日頃から手洗いやうがいを行い、流行シーズンには人混みを避けるなどの工夫を行うことが大切です。

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