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インフルエンザの予防接種ーいつどんな病院で受ける?
毎年秋頃になって、インフルエンザの予防接種を受けようと考える方も多いと思います。そのとき、実際にはいつ、どんな病院で打つのがいいのか。2回打ったほうがいいのか。これらインフルエンザの予防接種にか...
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インフルエンザの予防接種ーいつどんな病院で受ける?

公開日 2015 年 03 月 24 日 | 更新日 2018 年 05 月 29 日

インフルエンザの予防接種ーいつどんな病院で受ける?
岩田 健太郎 先生

神戸大学大学院医学研究科 感染治療学分野 教授

岩田 健太郎 先生

毎年秋頃になって、インフルエンザの予防接種を受けようと考える方も多いと思います。そのとき、実際にはいつ、どんな病院で打つのがいいのか。2回打ったほうがいいのか。これらインフルエンザの予防接種にかかわる疑問に、神戸大学感染症内科学教授である岩田健太郎先生にお答え頂きました。

Q. インフルエンザワクチンには何が入っている?

A. A型が2種類、B型が2種類入っています。卵アレルギーの方は注意してください

インフルエンザワクチンにはインフルエンザのA型ウイルスが2種類、B型ウイルスが2種類入っています。(2018年現在)国立感染症研究所が調査したデータと、WHOからの推奨を元にワクチンに含まれるウイルスが選定されます。さまざまな工程を経て6-8か月程度かけて作られます。実際にはほとんどアレルギーは起きませんが、鶏の卵が用いられるため、卵に重いアレルギーをもつ方は接種してはいけないことになっています。

Q.インフルエンザワクチンを打つ時期はいつがいい?

A. 10〜11月くらいまでに打ちましょう

インフルエンザワクチンは抗体獲得(効果が出る)までに約2週間かかり、効果は5か月継続します。そのため、10~11月くらいまでに打つのが一番よいでしょう。年が明けてから打っても間に合わないわけではありませんが、流行が始まる秋口までに打つことをおすすめします。

Q. インフルエンザワクチンの費用は?

A. お年寄りなど一部の方を除き、自費診療です

一般的に、予防接種は定期接種の場合には費用はかかりません。インフルエンザワクチンの場合、65歳以上の高齢者と60歳以上65歳未満で心臓または腎臓、呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限されている人、そしてHIVにより免疫機能に障害があり、介助なしには日常生活をほとんど送ることができない人が定期接種の対象とされています。

それ以外は任意接種のため、自費診療になります(自治体によっては補助金が出るところもあります)。自費診療のため、医療機関によって金額が異なります。

Q. インフルエンザワクチンを打つ病院はどこがいい?

A. 診療所やクリニックがおすすめです

ワクチンを打つ医療機関としては、時間的にもコスト的にも開業医さん(診療所やクリニック)で打つのが安上がりで簡単です。インフルエンザワクチンも大きな病院で接種したがる方がいますが、これにはあまり意味がありません。むしろ大きい病院で打つことのデメリットもあり、初診料などの余計なコストがかかり、待つ時間も長くなってしまいます。もちろん大きい病院だからワクチンの量が多い、少ないということはなく、同じワクチンを使っています。

Q. インフルエンザワクチンは2回打つ意味はある?

A. 初回のみ2回、その他は1回で大丈夫です

生まれて初めてインフルエンザワクチンを打つ場合は2回の接種が必要です。その後は小児も大人も1年に1回でかまいません。

記事1:インフルエンザとはどんな病気?―インフルエンザウイルスの有無を議論することには意味がない
記事2:インフルエンザワクチンの効果と副作用
記事3:お風呂に入っても大丈夫?―インフルエンザワクチンを打った後に気になる3つの疑問
記事4:インフルエンザワクチンを打つべき人とは
記事5:インフルエンザの予防接種ーいつどんな病院で受ける?
記事6:インフルエンザの治療―抗インフルエンザ薬は症状改善を1日早める
記事7:インフルエンザ-タミフル®の予防投与についての考え方
記事8:インフルエンザの検査とは 検査なしでも診断書はもらえる
記事9:インフルエンザの予防について
記事10:インターネット上の医療情報についての考え方―医療における「正しさ」は難しい
記事11:高病原性鳥インフルエンザ:H5N1型について
記事12:インフルエンザの基礎知識
記事13:インフルエンザの治療法 安静と睡眠が治療に大切
記事14:インフルエンザの治療―4つの抗インフルエンザ薬に対する考え方
記事15:インフルエンザの治療-漢方薬について

日本の感染症診療の第一人者およびオピニオンリーダー。医学だけでなく哲学から社会科学まで幅広い分野において造詣が深く、多くの著作で知られる。臨床医としては「臨床とは常に正解があるものではなく、ケースバイケースでありさまざまな選択肢を持ちながら一人一人それぞれにあった治療を考える」姿勢で、科学者としては「常にフェアな立場でさまざまな事象をみる」姿勢で医学と向き合い続けている。

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