【編集部記事】
【医師監修】インフルエンザ時の食事、どうする?おすすめの食べ物や食事の工夫
公開日 2018 年 06 月 14 日 | 更新日 2018 年 06 月 22 日
- インフルエンザ
- インフルエンザ(こども)

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[医師監修] メディカルノート編集部
目次
- インフルエンザのときにおすすめの食べ物
- インフルエンザ の時に避けたほうがよい食べ物
- インフルエンザで解熱した後の食事の工夫
- 食事によるインフルエンザの感染を防ぐには?
- インフルエンザのときの食事は、栄養・水分補給が大切!
インフルエンザと診断されたら、自宅での安静が必要です。その際、「栄養のある食事で早く治したい」と思う方もいることでしょう。しかし、高熱などで食欲がないこともあるかもしれません。今回は、インフルエンザ時の食事で、注意したいポイントや工夫をお伝えします。
インフルエンザのときにおすすめの食べ物
インフルエンザの時におすすめの食べ物としては次のものがあります。
食欲がある場合
食欲があるときには、胃腸に負担をかけにくい、消化の良いものや柔らかいものを食べるようにしましょう。
たとえば、卵雑炊はおすすめの食べ物のひとつです。
卵、にんじん、ほうれん草などを使うことで、たんぱく質とビタミンB群、ビタミンCを同時摂ることができます。
卵雑炊のほかに、野菜スープもよいでしょう。野菜からビタミンを摂ることができますし、水分も同時に補うことができます。
具合が悪く、自分で食事を作ることが難しければ、コンビニやスーパーでレトルト品やお惣菜などを購入しても構いません。無理をしない範囲で、食事を摂る工夫をしてみましょう。
食欲がなく食事が摂れない場合
インフルエンザで食欲がなくなって十分に食べることができない場合は、いつもより多めに水分補給することを意識しましょう。ゼリー飲料や経口補水液などであれば、水分のほかにミネラルやビタミンなどの栄養素も補うことができます。
また、インフルエンザで高熱が出ているときには、汗などで自分が思っている以上に体から水分が失われていることがあります。脱水症状の予防の点からも、意識して水分を摂ることをおすすめします。
ただし、冷たい飲み物は体温を下げてしまい、その結果、体の免疫力を下げる可能性があります。常温や温かい飲み物を摂るとよいでしょう。
子どもの場合
子どもの場合でも、胃腸に負担の少ない食事を用意しましょう。食物繊維や脂肪が少なく、柔らかく調理したものであれば胃腸に負担をかけにくく、栄養を摂ることができます。
食欲がなかったり、嘔吐していたりするときに、無理に食べさせることはあまりおすすめしません。ただし、脱水症状の予防のために水分補給は忘れないようにしましょう。少量を複数回にわけて飲ませるなどの工夫をしてもよいでしょう。
もし、水分を摂ることさえ難しいほど症状がひどい場合には、なるべく早く病院へ行くことをおすすめします。
インフルエンザ の時に避けたほうがよい食べ物
辛いもの、脂っこいもの、消化に時間のかかるものなど
インフルエンザのときには、胃腸に負担をかける食べ物は避けたほうがよいでしょう。
たとえば、辛いものや脂っこいもの、食物繊維が多く含まれるなど消化に時間のかかるものなどです。
飲み物では、胃腸を刺激する炭酸飲料、コーヒー、紅茶などカフェインが多く含まれるものを避けたほうがよいでしょう。
また、喉が痛いときには酸っぱいものも避けたほうがよいでしょう。みかんよりもバナナ、オレンジジュースよりも水や経口補水液などのほうが、喉にしみません。
インフルエンザで解熱した後の食事の工夫
熱が下がって食欲が戻っても、インフルエンザによって消耗した体力はすぐには回復しません。そのため、すぐにいつもの食事に戻すのではなく、しばらくはおかゆ、うどんなどの消化のよい食べ物を摂るとよいでしょう。
また、インフルエンザは胃腸だけでなく肝臓などにも負担をかけます。熱が下がったからといって、すぐにお酒を飲まないほうがよいでしょう。
食事によるインフルエンザの感染を防ぐには?
インフルエンザはくしゃみ、鼻水などの泡沫感染のおそれがあります。インフルエンザを移さないために、家族などと食事を摂るときには、食事をする部屋を分けるなどの工夫をするとよいでしょう。
熱が下がっても、発症から1週間はくしゃみや鼻水などにウイルスが含まれる可能性があるといわれています。たとえ症状がなくなっても、発症から1週間は感染対策をすることをおすすめします。
インフルエンザのときの食事は、栄養・水分補給が大切!
インフルエンザにかかったときの食事は、胃腸に負担をかけない工夫をしつつ、栄養と水分を補給することが大切です。
しかし、インフルエンザにかかると食欲がなくなることがあります。その際には、無理のない範囲で、できるだけ消化のよいものを摂取するようにしましょう。水分も一緒に摂れる、雑炊やスープなどがおすすめです。
インフルエンザは、食事の際にも家族などにうつしてしまう可能性があります。食事の部屋を分けるなどの工夫も、感染対策のひとつです。
![[医師監修] メディカルノート編集部](http://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/carbon-assets-production/uploads/doctor/image/0/740/s150x150_5c2d6660-6479-496b-a4d5-a475eca85c88.png)
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