
「いきなり38度を超える高熱がでた」、「寒気がする」というとき、考えられる病気はいくつもありますが、流行期である冬場などではインフルエンザの可能性を考える必要があります。インフルエンザは風邪とは異なり、発熱などの症状が急速に現れ、また重症化の可能性も比較すると高いことが特徴です。
インフルエンザの症状には、どのようなものがあるのでしょうか。
インフルエンザの流行時期は、例年秋から冬にかけて、具体的には11月の下旬頃から、翌年の5月頃までだとされています。年によって若干のずれがあり、流行り始めが早い年、遅くまで長引く年もあります。
インフルエンザは、鼻水や鼻づまり、喉の痛み、38度以上の発熱、筋肉痛や関節痛、寒気などの症状が現れ、急速に悪化していくことが特徴とされています。
また、合併症として気管支炎や肺炎が起こると咳やたんが、治療に一部の抗インフルエンザウイルス薬を使用した場合には、その副作用として吐き気や下痢、腹痛などの症状が出ることもあります。
インフルエンザウイルスはまず、喉や鼻の粘膜に感染し、体内に入ってきます。そのため、発症すると鼻水や鼻づまりを起こすことが多くあります。
インフルエンザウイルスが喉に感染すると、喉の痛みが症状として現れることがあります。
インフルエンザを発症すると、38度以上の高熱が突然見られる場合があります。発熱はときに40度以上になることもあります。
ただし予防接種をしていた場合などでは、それほど高熱が出ないこともあります。
熱が出ると、筋肉痛や関節痛などの症状が現れることもあります。これはウイルスが直接痛みを引き起こしているというよりは、体の免疫システムがはたらいた結果起こるものと考えられています。
発熱はウイルスと戦うための体の反応ですが、体温を上昇させるために筋肉を動かして熱を作り出す必要があります。その結果、寒気・悪寒が現れます。
風邪のようにさほど熱を高く上げる必要がないときには寒気・悪寒が現れないこともありますが、インフルエンザのようにより高くまで熱を上げる必要がある場合にはよく見られる症状です。
インフルエンザによって咳やたんの症状が現れることがあります。合併症として肺炎を起こすこともあり、その場合はひどい咳やたん、息苦しさなどが現れる場合があります。
インフルエンザでは、吐き気や下痢、腹痛など消化器系の症状が出ることもあるとされています。
ただし、一部の抗インフルエンザ薬を使った場合には、その副作用で、吐き気や下痢、腹痛などの症状が出ることがあります。
インフルエンザと風邪は、まず原因が違います。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することが原因です。それに対して風邪は、ライノウイルスやコロナウイルスなどのウイルスによって引き起こされます。
インフルエンザは、2日程の潜伏期間のあと、次のような症状が急速に現れることが多いとされています。
それに対して、風邪で引き起こされる症状はインフルエンザよりも穏やかな場合が多いといわれています。熱の上がり方もゆるやかで、多くの場合、37度台くらいまでに留まります。
インフルエンザは、インフルエンザ脳症や肺炎などを併発し、重症化することがあります。特に重症化するリスクが高いのは、次のような方だといわれています。
インフルエンザの流行期に、程度によらず疑わしい症状が現れたときには、まず早期の受診が好ましいでしょう。
上で述べた通り、インフルエンザは症状が激しく、一気に悪化しやすいという特徴があります。典型的な場合では区別がつきやすいと考えられますが、症状の出始めや予防接種を受けている場合などでは悩ましい場面もあるかもしれません。その区別をつけるためには、やはり医師の診察が必要です。
また、風邪など、ほかの感染症にかかり抵抗力や体力が落ちていると、インフルエンザにかかりやすくなるということも考えられます。流行期には程度にもよりますが、「ただの風邪かな?」と思っても一度受診を検討するとよいでしょう。
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