毎年秋頃になって、インフルエンザの予防接種を受けようと考える方も多いと思います。そのとき、実際にはいつ、どんな病院で打つのがいいのか。2回打ったほうがいいのか。これらインフルエンザの予防接種にかかわる疑問に、神戸大学感染治療学教授である岩田健太郎先生にお答えいただきました。
インフルエンザワクチンにはインフルエンザのA型ウイルスが2種類、B型ウイルスが2種類入っています。(2018年現在)国立感染症研究所が調査したデータと、WHOからの推奨を基にワクチンに含まれるウイルスが選定されます。さまざまな工程を経て6~8か月程度かけて作られます。実際にはほとんどアレルギーは起きませんが、鶏の卵が用いられるため、卵に重いアレルギーを持つ方は接種してはいけないことになっています。
インフルエンザワクチンは抗体獲得(効果が出る)までに約2週間かかり、効果は5か月継続します。そのため、10~11月くらいまでに打つのが一番よいでしょう。年が明けてから打っても間に合わないわけではありませんが、流行が始まる秋口までに打つことをおすすめします。
一般的に、予防接種は定期接種の場合には費用はかかりません。インフルエンザワクチンの場合、65歳以上の高齢者と60歳以上65歳未満で心臓または腎臓、呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限されている人、そしてHIVにより免疫機能に障害があり、介助なしには日常生活をほとんど送ることができない人が定期接種の対象とされています。
それ以外は任意接種のため、自費診療になります(自治体によっては補助金が出るところもあります)。自費診療のため、医療機関によって金額が異なります。
ワクチンを打つ医療機関としては、時間的にもコスト的にも開業医さん(診療所やクリニック)で打つのが安上がりで簡単です。インフルエンザワクチンも大きな病院で接種したがる方がいますが、これにはあまり意味がありません。むしろ大きい病院で打つことのデメリットもあり、初診料などの余計なコストがかかり、待つ時間も長くなってしまいます。もちろん大きな病院だからワクチンの量が多い、少ないということはなく、同じワクチンを使っています。
岩田 健太郎 先生の所属医療機関
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