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インタビュー

前立腺とは。生殖に必要な臓器

前立腺とは。生殖に必要な臓器
大久保 秀紀 先生

山王病院 泌尿器科 医長

大久保 秀紀 先生

皆さんは「前立腺」という臓器についてどれくらいご存知ですか? 名前を聞いたことがあるという方はいても、前立腺が何をしているのか知っている方は少ないのではないでしょうか。前立腺は目や心臓のように直接その働きを実感しにくい臓器ですが、一体私たちの体内でどのような働きをしているのでしょうか。前立腺の仕組みと役割について、山王病院泌尿器科医長の大久保秀紀先生にお話をお伺いしました。

前立腺は男性にのみ存在し、生殖、つまり子どもを作るときに必要となる臓器で、前立腺液という精液の一部を作っています。前立腺液というのは精子に栄養を与えたり、精子を保護したりするという役割を果たしています。

前立腺の位置は膀胱の奥、もう少し簡単に言うと膀胱の出口のところ、恥骨(骨盤を形成する骨の1つ)の裏側に位置しています。また、前立腺の中には尿道が通っていて、大きさは栗の実程度です。

前立腺の位置

 

前述したように前立腺は膀胱の奥、恥骨の裏側と骨盤内の一番奥にあるので、開腹手術の場合、針糸などの手術器具を臓器にかけることが難しいです。また、前立腺の周りには非常に太い血管がたくさん通っているところがあるため(静脈叢といいます)、手術の際には多くの出血を伴います。

ですから手術が決まった時には、事前に患者さんご自身の血液を400~800ml貯めておいて、手術で多量に出血したらその貯めた血液を体内に戻す(自己血貯血)ことが多くありました。貯血された血液はだいたいの場合すべてご自身の体内に戻すのですが、それでも血液が足りなくなるケースも多く存在します。そうなってしまったら、あとは同種血輸血(自分と同じ血液型の人の血液を輸血すること)を行います。

また、開腹手術だと視野も悪くなってしまいます。前立腺は骨盤の最も奥にあるので、執刀医しか視野を確保できないこともあり、一緒に手術に入っている助手の先生ですら、何をやっているかよくわからないこともあります。

このような事情もあり、前立腺の手術は出血のリスクが高く、ロボット手術などの画期的な手術方法が登場するまでは、医師にとって大変な手術であるとされてきました。

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