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インタビュー

公開日 : 2016 年 09 月 23 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

認定NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構理事長の三木一正先生は、1987年に血清中のペプシノゲン測定によって萎縮性胃炎を診断する画期的な検査法を開発された第一人者であり、その業績は今日に至るまで世界中で引用され、もっとも信頼のおけるエビデンス(科学的根拠)となっています。

ヘリコバクター・ピロリ菌の感染に由来する萎縮性胃炎が胃がんの大きなリスク要因であることが明らかになった今、胃がん対策の中心は、がんを見つける二次予防から予知・予防と前提とした一次予防へと変わりつつあります。「感染症としての胃がん」対策を提唱し、その普及・啓発に取り組む「認定NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構」の活動について、理事長の三木一正先生にお話をうかがいました。

胃がんリスク層別化検査やピロリ菌の除菌を推進する「日本胃がん予知・診断・治療研究機構」とは

認定NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構は、2008年に私が東邦大学の教授を退任した直後にNPO(特定非営利活動法人)として設立した団体です。

胃がんはヘリコバクター・ピロリ菌(以下、「ピロリ菌」)による感染症に由来する疾患であることが明らかになりました。胃がん対策の中心は、がんを見つける「胃がん検診」から、胃がんを予知・予防する「胃がんリスク層別化検査」とピロリ菌の除菌に移行しつつあります。われわれは感染症としての胃がんに対し、次の4点を対策の柱としてその普及・推進に努めています。

①    胃がんリスク層別化検査によって、胃がんの原因であるピロリ菌感染と胃がんのリスクである萎縮性胃炎を診断する。
②    リスクに応じた定期的な内視鏡診療で胃がんの早期発見につとめる。
③    ピロリ菌除菌によって胃がんを予防する。
④    早期に発見された胃がんに対しては、開腹しない・胃を切らない内視鏡治療を行なう。

日本胃がん予知・診断・治療研究機構は2013年5月29日に認定特定非営利活動法人として認定を受け、認定NPOとなりました。このことにより、われわれの活動にご賛同いただき、寄附をくださった場合には、税務上の寄附金控除の適用を受けることができるようになりました。

会員は個人会員(1口3,000円)と法人会員(1口30,000円)の2種類があります。組織の運営は会員の方々からの会費および寄附金によって賄われており、収支決算報告は機関紙「Gastro-Health Now」紙上にてすべて公開しています。NPOへの寄附ならびに入会の手続きにつきましてはホームページ上でご案内をしています。

日本胃がん予知・診断・治療研究機構の主な活動

・    機関紙「Gastro-Health Now」の発行(年6回)による会員や全国の医療機関・検診団体・各自治体への胃がんリスク層別化検査を軸とした胃がん対策の企画・提案を行っています
・    出版事業やホームページを通じての国内外の医療機関・医師・研究者への情報発信
・    学術講演会、シンポジウム等の企画・実施
・    一般市民向けの啓発広報活動
・    研究者への助成事業の実施

Gastro-Health Now」は機関紙として年6回発行し、NPOの活動状況をご報告するとともに、胃がんリスク層別化検査の導入実績に基づく最新の成果・研究報告などの情報をお届けしています。

機関紙「Gastro-Health Now」第43号 人間ドック上部消化管内視鏡検診におけるABC検診-特にA群胃癌について- (日本胃がん予知・診断・治療研究機構ホームページより引用)
機関紙「Gastro-Health Now」第46号
町田市 胃がんリスク検診
(ABC検診)の現状

また、出版事業としては、胃がんリスク検診(ABC検診)のマニュアルや、診断と対策にフォーカスしたQ&A形式の手引書など、導入検討に役立てていただけるような書籍の出版も行っています。

「胃がんリスク検診(ABC検診)マニュアル・改訂第2版 -胃がんを予知して予防するために-」
南山堂、2014年
認定NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構 編
http://www.nanzando.com/books/42062.php

「胃炎をどうする? 血清ABC検診で 内視鏡で X線で -検診から対策まで-」
認定NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構 理事長 三木一正 編
日本医事新報社、2015年
http://www.jmedj.co.jp/book/detail.php?book_id=564

「胃がんリスク検診フォーラム」は2015年8月の開催以来、回を重ねて2016年11月25日に第6回を迎えました。このフォーラムは自治体や健康保険組合の健診(検診)担当者を対象に参加費無料で開催しており、毎回およそ100人もの方にご参加いただいています。

第6回のテーマは「 胃がんリスク層別化検査 実施自治体(西東京市・町田市)からの報告」でした。

*講演資料など詳細は以下リンクよりご覧いただけます。

第6回胃がん検診フォーラム

第六回会場の様子
第6回フォーラムの模様(日本胃がん予知・診断・治療研究機構ホームページより引用)

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