新型コロナウイルス感染症特設サイトはこちら
インタビュー

内視鏡を用いた胃・十二指腸潰瘍の診断・治療/消化管狭窄の治療

内視鏡を用いた胃・十二指腸潰瘍の診断・治療/消化管狭窄の治療
田中 信治 先生

広島大学病院 内視鏡診療科 教授、 広島大学大学院 医歯薬保健学研究科内視鏡医学 教授

田中 信治 先生

記事1『消化管内視鏡とは—その種類とメリット』では、診断を中心に内視鏡検査の種類やメリットをお話しました。本記事では、内視鏡を用いた胃・十二指腸潰瘍の診断・治療についてご説明します。広島大学病院の田中信治先生にお話を伺いました。

胃潰瘍十二指腸潰瘍は、ピロリ菌や非ステロイド性抗炎症薬によって、胃や十二指腸の粘膜が傷つけられ、粘膜や組織の一部が欠損する疾患です。上腹部の痛みや胸やけ、膨満感などの症状が起こります。

診断は、問診や触診、内視鏡検査などの画像検査により行われます。出血を伴うケースでは、内視鏡的止血術や動脈塞栓術による止血を行います。初期治療として制酸剤(胃酸を中和する薬)を6〜8週間投与します。また、ピロリ菌が見つかった場合には、除菌治療を強く推奨します。ピロリ菌の除菌により胃潰瘍の治癒は促進され、再発の危険性は非常に低くなります。

活動性胃潰瘍
活動性胃潰瘍 画像提供:田中信治先生
活動性胃潰瘍 画像提供:田中信治先生
活動性胃潰瘍 画像提供:田中信治先生

費用

胃・十二指腸ファイバースコピーが11,400円(拡大内視鏡:狭帯域光強調加算:2,000円)、内視鏡的消化管止血術46,000円です。

消化管狭窄(きょうさく:すぼまって狭くなる)は、内視鏡治療後の創あとや外科手術後の吻合(ふんごう:分離している組織を接続する)部で、または放射線治療、クローン病や悪性腫瘍などによって生じることがあります。狭窄が高度の場合、食事の通過障害を引き起こします。

良性の狭窄に対しては内視鏡的バルーン拡張術、悪性の狭窄に対しては消化管ステント留置術が選択肢となります。内視鏡的バルーン拡張術は、内視鏡を狭窄部位の手前まで挿入した後に狭窄部位にバルーンカテーテルをすすめ、バルーンを加圧して膨らませます。狭窄の程度に応じてバルーンの種類や長さ、大きさを選択し、拡張時間を調整します。一旦狭窄部が広がってもその後再び狭窄をきたすことがあり、繰り返し治療が必要となることがあります。

食道がんや胃がんの狭窄に対する手術 画像提供:田中信治先生
食道がん胃がんの狭窄に対する手術 画像提供:田中信治先生

手法

消化管ステント留置術は、あらかじめ金属ステントが収納された細いチューブで狭窄部位を通過し、内視鏡とX線で位置を確認しながらステントをチューブから出して展開します。狭窄の程度に応じてステントの種類や長さ、太さを選択します。

費用

費用(手技料のみ)は食道で63,000円、胃・十二指腸で92,100円、小腸・結腸で91,000円です。食道・胃・十二指腸で124,800円、小腸・結腸で145,900円です。

受診について相談する
  • 広島大学病院 内視鏡診療科 教授、 広島大学大学院 医歯薬保健学研究科内視鏡医学 教授

    田中 信治 先生

「メディカルノート受診相談サービス」とは、メディカルノートにご協力いただいている医師への受診をサポートするサービスです。
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。
  • 受診予約の代行は含まれません。
  • 希望される医師の受診及び記事どおりの治療を保証するものではありません。

    関連記事

  • もっと見る

    関連の医療相談が15件あります

    ※医療相談は、月額432円(消費税込)で提供しております。有料会員登録で月に何度でも相談可能です。

    「食道がん」を登録すると、新着の情報をお知らせします

    処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

    「受診について相談する」とは?

    まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
    現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。

    • お客様がご相談される疾患について、クリニック/診療所など他の医療機関をすでに受診されていることを前提とします。
    • 受診の際には原則、紹介状をご用意ください。