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食道がんの予防のために―そして食道がんになったときに意識すべきこと
食道がんにかからないために日常生活から意識すべき予防法とは、どのようなものなのでしょうか。また、食道がんにかかってしまった場合、どのようなことを意識すべきなのでしょうか。ステージごとの患者さんへ...
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食道がんの予防のために―そして食道がんになったときに意識すべきこと

公開日 2015 年 09 月 23 日 | 更新日 2017 年 05 月 08 日

食道がんの予防のために―そして食道がんになったときに意識すべきこと
瀬戸 泰之 先生

東京大学大学院医学系研究科 消化管外科学教授

瀬戸 泰之 先生

食道がんにかからないために日常生活から意識すべき予防法とは、どのようなものなのでしょうか。また、食道がんにかかってしまった場合、どのようなことを意識すべきなのでしょうか。ステージごとの患者さんへのメッセージも含め、東京大学胃・食道外科教授の瀬戸泰之先生にお話しいただきました。

食道がんにならないための予防

食道がんには扁平上皮がんと腺がんがあり、それぞれ原因が違うため、自ずと予防法も異なってきます。扁平上皮がんの予防法としては、以下のふたつに大きな効果があります。

  • 禁煙
  • できるだけお酒を飲まない(特にお酒を飲んですぐに顔が赤くなる方)

その他の予防としては、ビタミン不足によってもリスクは上がるので、普段の食生活でバランスの取れた食事をとることも重要です。

一方で、腺がんの予防法としては、

  • 胃酸の逆流を防ぐ

ということが中心となります。言うまでもないことですが、この場合もバランスの良い食事をとり、規則正しい生活を送ることが予防と言えるでしょう。

いずれにせよ、食道がんのリスクが高い人(男性、高齢、喫煙者、お酒弱いが飲む人、胸焼けがある)は、検診に定期的にかかることがよいでしょう。そこでしっかりと内視鏡の検査を行うことが重要です。

食道がんになってしまったら―患者さんへのメッセージ

より現実的な話をすれば「どの段階でがんが見つかったか」がとても重要です。

  • ステージ0、1の患者さんへ

がんで命を落とすことはないと考えて良いでしょう。しかし、覚えておいて頂きたいのは、治療前と治療後でご自身の身体が全く同じ状態であるということはありえません。外科的治療・放射線治療・化学療法、いずれを行うにせよ、何かしらの治療の反動(副作用)が起こることは前提としておかなければなりません。

  • ステージ2、3の患者さんへ

高い頻度で完治しうるステージです。統計的に言えば、ステージ2の患者さんは60%。ステージ3の患者さんは40%の患者さんが完治します。
ただ、治療期間は長くなり可能性が高いです。最低でも2~3ヶ月を要すると考えなければなりません。仕事や家庭など、日々の暮らしには多くのなすべきことがありますが、じっくりと腰を据えてがんに立ち向かわなければなりません。

  • ステージ4の患者さんへ 

このステージの患者さんに何と言葉をかけるべきかということは、とても難しい問題です。
ただし、治療法がないわけではありません。決して諦めず治療を行うことが大切です。特に、「集学的治療」を駆使することで大切なご家族やご友人と過ごす時間を大きくのばすことができます。常に前向きに治療に取り組んでいきましょう。

食道がん基礎(瀬戸泰之先生)の連載記事

癌研有明病院を経て、東京大学消化管外科学で教授を務める。世界的な上部消化管(胃・食道)における外科治療の第一人者であり、より体に負担の少ない手術方法を開発している。手術支援ロボット「ダビンチ®」を用いた食道がんの最新手術を世界で初めて成功させ、国際的に注目を浴びている。この最新手術は「NOVEL」と命名されており、体への負担を少しでも減らす手術としてさらなる発展が期待されている。

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