
食道がんにかからないために日常生活から意識すべき予防法とは、どのようなものなのでしょうか。また、食道がんにかかってしまった場合、どのようなことを意識すべきなのでしょうか。ステージごとの患者さんへのメッセージも含め、東京大学胃・食道外科教授の瀬戸泰之先生にお話しいただきました。
食道がんには扁平上皮がんと腺がんがあり、それぞれ原因が違うため、自ずと予防法も異なってきます。扁平上皮がんの予防法としては、以下のふたつに大きな効果があります。
その他の予防としては、ビタミン不足によってもリスクは上がるので、普段の食生活でバランスの取れた食事をとることも重要です。
一方で、腺がんの予防法としては、
ということが中心となります。言うまでもないことですが、この場合もバランスの良い食事をとり、規則正しい生活を送ることが予防と言えるでしょう。
いずれにせよ、食道がんのリスクが高い人(男性、高齢、喫煙者、お酒弱いが飲む人、胸焼けがある)は、検診に定期的にかかることがよいでしょう。そこでしっかりと内視鏡の検査を行うことが重要です。
より現実的な話をすれば「どの段階でがんが見つかったか」がとても重要です。
がんで命を落とすことはないと考えて良いでしょう。しかし、覚えておいて頂きたいのは、治療前と治療後でご自身の身体が全く同じ状態であるということはありえません。外科的治療・放射線治療・化学療法、いずれを行うにせよ、何かしらの治療の反動(副作用)が起こることは前提としておかなければなりません。
高い頻度で完治しうるステージです。統計的に言えば、ステージ2の患者さんは60%。ステージ3の患者さんは40%の患者さんが完治します。
ただ、治療期間は長くなり可能性が高いです。最低でも2~3ヶ月を要すると考えなければなりません。仕事や家庭など、日々の暮らしには多くのなすべきことがありますが、じっくりと腰を据えてがんに立ち向かわなければなりません。
このステージの患者さんに何と言葉をかけるべきかということは、とても難しい問題です。
ただし、治療法がないわけではありません。決して諦めず治療を行うことが大切です。特に、「集学的治療」を駆使することで大切なご家族やご友人と過ごす時間を大きくのばすことができます。常に前向きに治療に取り組んでいきましょう。
国立がん研究センター中央病院 病院長、元東京大学医学部附属病院 胃食道外科 科長
日本消化器内視鏡学会 会員日本消化器外科学会 消化器外科専門医・消化器外科指導医日本外科学会 外科専門医・指導医日本癌学会 会員日本癌治療学会 会員日本内視鏡外科学会 会員日本胃癌学会 会員
東京大学医学部附属病院長の医師としてのキャリアは縁から生まれた
胃がんや食道がんを中心とした上部消化管の領域の専門。研修医時代の友人の薦めで上部消化管を専門にすることを決意した。それがのちにさまざまな縁となり、上部消化管を専門にする医師としてのキャリアが積まれることになる。今の自分を作り出した縁を大切にしたいという思いから、若手の医師との縁も大切にしている。
瀬戸 泰之 先生の所属医療機関
周辺で食道がんの実績がある医師
大森赤十字病院 外科(上部消化管)部長
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大森赤十字病院―大田区・品川区においていのちと健康、尊厳を守るがん診療を提供する
東京都大田区・品川区の医療を支える大森赤十字病院による大腸がん・胃がんの治療をテーマにした特集です。
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国立がん研究センター中央病院 病院長、元東京大学医学部附属病院 胃食道外科 科長
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NTT東日本関東病院 消化管内科・内視鏡部 部長
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NTT東日本関東病院―“チーム医療”でがん患者さんを総合的に支え、社会復帰をサポートする
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国立国際医療研究センター病院 食道胃外科 医長
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NTT東日本関東病院 消化管内科 医長
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食道腺癌の内視鏡手術を終えました。術後は順調なのですが、定期的に内視鏡検査をして経過観察をした方がいいと言われました。再発の心配があると言う事なのでしょうか?どれくらい経過観察で通院しないといけないのかを主治医に聞きたいのですが、なかなか聞き出せずにいます。基本的には癌の経過観察はどのくらいの期間、通勤すればいいのか、お時間あれば教えて頂きたいです。
食道癌で術後1カ月半
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みぞおちあたりがしみる
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三週間前に昼頃急に飲み込むと右側肩甲骨部分と右側右側胸が痛くなり病院に行ったら筋肉痛と言われました。飲み込むと筋肉を使うから飲み込むと痛くなると言われ筋肉注射と飲み薬で楽になりましたがまだじわじわと痛いです。 以前程痛くはないですが、肉やご飯を飲み込むと痛かったり痛くなかったり胸焼けとかもありません。つっかえる感じもあったりなかったり、多分実際は詰まってないと思います。空気を沢山飲み込んでいるのか詰まった感覚がある時はゲップをすると楽になります。風邪薬のカプセルとかは詰まった感覚が全くありません。ゲップを、無理に出そうと力を力が入ったり胃の部分が押し出そうとした時に肩甲骨辺りが痛くなります。飲み込む時も意識してご飯を大きく飲み込んでも痛くなかったりとずっと意識してしまい、痛いかも痛くないって気になってしまいます。一番心配なのは食道がんですが可能性はありますか?宜しくお願い致します。 因みに禁煙してから25年、アルコールは、20年以上飲んでません。
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