
食道がんのステージごとの生存率、そして集学的治療を行った場合の治療成績はどうなっているのでしょうか。食道がんにおける集学的治療の第一人者である、国際親善総合病院 病院長の安藤暢敏先生にお話をうかがいました。
ステージ
治療の種類
I
外科治療(手術)
化学放射線療法(放射線治療と化学療法の併用療法)
II
および
III
外科治療(手術)
外科治療(手術)と化学療法または化学放射線療法の併用療法
化学放射線療法(放射線治療と化学療法の併用療法)
IV
化学療法(抗がん剤治療)
化学放射線療法(放射線治療と化学療法の併用療法)
放射線治療
痛みやその他の苦痛に対する症状緩和を目的とした治療
食道がんの診断や治療を受けた患者さんを対象とした、病期(ステージ)ごとの5年生存率をみてみましょう。治療後にがんが再発する場合、大半がもっと早い時期に再発し、5年以上経過すると再発はほとんどみられなくなります。このことから、5年生存率は「がんが治った」とみなすことができる方の割合を示しているといえます。
以下の数字は外科治療だけを受けた患者さんのデータではなく、化学療法や放射線療法を含めた何らかの治療を受けた患者さんのデータです。
0期
I期
II期
III期
IVa期
IVb期
80%
79%
55%
39%
17%
9%
症例数:2,195例(2005年食道癌全国登録より)
また、食道がんの各種治療を受けた患者さんの治療成績からは以下のようなことがいえます。
ステージIIおよびIIIの手術について、標準治療として使われるシスプラチンとフルオロウラシルという2種類の抗がん剤を使って術前vs. 術後化学療法の比較をしました。術前化学療法を行なった場合の5年生存率が55%であったのに対し、術後化学療法を行なった場合は43%でした。このことから、手術後よりも手術前に化学療法を行なったほうがより高い効果が得られるということがいえます。
これまでの臨床試験や研究結果からも分かるように、今や食道がんの治療においては単独の治療で完結することはなく、集学的治療が標準的な治療となっています。今後も新しい抗がん剤や放射線治療の研究が進むことで集学的治療の効果がさらに高まり、食道がんの治療成績が向上することが期待されます。
国際親善総合病院 病院長
安藤 暢敏 先生の所属医療機関
周辺で食道がんの実績がある医師
大森赤十字病院 外科(上部消化管)部長
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国立がん研究センター中央病院 病院長、元東京大学医学部附属病院 胃食道外科 科長
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国立国際医療センター 食道胃外科 医長
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