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インタビュー

公開日 : 2016 年 04 月 18 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

大腸がんのロボット支援下手術

東京大学 腫瘍外科・血管外科 教授  東京大学医学部附属病院 大腸・肛門外科および血管外科 科長  東京大学医学部附属病院 副院長
渡邉 聡明先生

東京大学腫瘍外科・血管外科教授の渡邉聡明先生は、大腸がんにおける腹腔鏡手術の第一人者として、患者さんの負担が少ない低侵襲な手術を追求し、ロボット支援下での手術にも取り組んでおられます。東京大学医学部附属病院が導入している手術支援ロボット「da Vinci®」による大腸がんの手術について、渡邉聡明先生にお話をうかがいました。

大腸がん手術の進歩

大腸がんの治療はここ20〜30年で大きく変わってきました。昔は開腹手術が主流でしたが、1990年代になって腹腔鏡手術が登場してきました。これは非常に低侵襲な手術、つまり患者さんの体を傷つけることが少ない術式ということで始まったものです。

腹腔鏡手術は開腹手術に比べて傷が小さく痛みも少ないため、術後の回復も早くなるのではないかという期待がありました。ただし、腹腔鏡手術が始まった当初は、技術的あるいは機器的にも今のような状況とは違いましたから、徐々に導入され、広がっていきました。

日本全国の症例を登録しているNCD(National Clinical Database)のデータによれば、現在直腸がんの手術ではその6割強が腹腔鏡で行なわれています。それに対して開腹手術は4割にも満たないというのが現在の状況です。ここに至るまでには実に二十数年の時間を要しているわけですが、その背景には先ほど述べた機器の発達という要因があります。

手術手技の進歩が加速する中、腹腔鏡に替わる新たな低侵襲手術としてロボット手術というものが登場してきました。患者さんの負担が少ない治療として腹腔鏡手術が発達し、さらにその上をいく利点があるのではないかと期待されています。

 ロボット手術のメリット

腹腔鏡手術の鉗子ではできないような細かい動きが可能であることで

またモーション・スケーリングといって、術者が手元で動かした距離が縮小され、より精密な動きになるという伝達の仕方も可能になっており、手ぶれ制御の機能も備わっています。また、3Dの立体画像で術野を見ることができます。3D自体は現在、通常の腹腔鏡のモニターにもありますが、カメラが非常に安定しているという利点もあります。

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