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インタビュー

公開日 : 2016 年 08 月 24 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

ストーマ(人工肛門)を造設した方は、退院後はストーマ外来などでサポートを受けながら、基本的にはご自身で装具を交換するなど、ストーマのケアや装具の管理を行っていく必要があります。皮膚・排泄ケア認定看護師として患者さんをサポートしている、横浜市立大学附属市民総合医療センター看護部の宮田晶代看護師にお話をうかがいました。

装具の種類

ストーマ装具にはさまざまな種類がありますが、構造の面から大きく分けると単品系(ワンピース)と二品系(ツーピース)の2種類があります。便をためておくストーマ袋とそれを皮膚に貼り付けるための面板(めんいた)が一体になっているのが単品系、別々に分かれているのが二品系です。ストーマ装具は患者さんの状況に応じて使い分けています。

ストーマの実物

(画像:単品系ストーマ装具の実物)

面板とストーマ袋が分かれているものは、それぞれを噛み合わせる必要があります。実際に患者さん自身が操作することができるか、患者さんのストーマの種類や腹部の状況にあっているのかなどを考慮して選びます。費用に関しても考慮する必要があり、一回にかかる費用だけではなく交換の回数を考慮して毎月かかる費用を計算し経済的な負担を少なくするように考慮します。

ストーマ装具はたくさん種類があり、ストーマ袋の形状・大きさや捨て口の形状などさまざまです。患者さんの状況や好みに応じて管理しやすいものを一緒に選ぶようにしています。

また、ストーマ装具には消化管(便)用だけでなく尿路(尿)用のものもあります。便用のものでも大腸ストーマ向きの装具や小腸ストーマ向きの装具もあり排泄物の種類・用途によって製品を選んでいます。

ストーマ装具交換のタイミング

ストーマ装具の交換頻度は面板の皮膚保護剤の種類、耐久性によってさまざまです。毎日交換するものから、1週間耐久するものもあります。皮膚保護剤の耐久性に合わせて交換のタイミングを設定し、剥がれたり、皮膚のトラブルが発生する前に定期的に交換出来るようにします。

ストーマ装具を交換する場所や時間は、患者さんの生活スタイルに応じて様々です。ご自宅のお風呂場で石けんを使って周囲を洗いながら行う場合や、お風呂以外で洗浄用のお湯を用意して行う場合、外出先のオストメイトトイレを活用して行う場合など、患者さんの生活スタイルや様々な状況に応じた方法を一緒に考えて説明します。

私たちは患者さんご本人の希望や介助する方の都合などもお聞きしながら、交換のタイミングやそれに応じた装具の選定もお手伝いしています。

ストーマ装具の面板側

(画像:ストーマ装具の面板側(皮膚保護剤))

困ったときの相談はどうするか

退院後にストーマケアに関すること、生活について不安に思うときやわからないことがある場合には、まず連絡をしていただくようにしています。便が漏れてしまったり、予期せずストーマ袋が外れてしまったという装具に関するトラブルの場合には、慌てていてどこか手順が抜けていたり、勘違いしていたりすることもあります。まずケアの手順や、装具交換のタイミングを一緒に確認し、手順通りにケアを実施してもらうようにしています。慌てずにケアを実施することでトラブルが解決することもあります。患者さんには自分のケアに自信を持ってもらえるような働きかけをこころがけています。

病状によってストーマから、排泄物がなくなったり、ストーマからの下血が止まらない場合は医師に診察を依頼します。

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