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インタビュー

胆管がんとは-胆管の役割と胆管がんの分類

胆管がんとは-胆管の役割と胆管がんの分類
齋浦 明夫 先生

順天堂大学医学部附属順天堂医院 肝胆膵外科 教授

齋浦 明夫 先生

胆管がん膵臓がんと同様、治りにくいがんといわれています。ではそもそも胆管はどのような役割を持つのでしょうか。胆管の役割と胆管がんの分類について、がん研有明病院 消化器センター 肝・胆・膵外科部長の齋浦明夫先生にお話しいただきました。

胆管は、肝臓から十二指腸まで胆汁(肝臓でつくられた消化液)が通る管のことをいいます。胆のうは胆のう管で胆管につながっており、胆汁を一時的に貯めて濃縮することができます。胆管は、肝臓の中から徐々に合流して太くなっていきます。左と右の胆管が肝臓の外で合流して1本となり、この合流する部位を肝門部と呼びます。肝臓の中を走る胆管は肝内胆管、肝臓の外から乳頭部の手前までを肝外胆管と呼びます。胆管、胆のう、乳頭部を合わせて胆道と呼びます。

胆管の構造

胆道がんは、次のように分類されます。

胆道がんのうち、さらに胆管がんは次の2つにわけられます。

  • 肝外胆管がん
  • 肝内胆管がん

肝外胆管がんは胆管の上皮(胆管内側の表面をおおう粘膜)から発生する悪性腫瘍です。またその発生した胆管の部位により、次のように分類されます。

  • 肝門部(領域)胆管がん
  • 遠位胆管がん

肝内胆管がんは胆管細胞がんと呼ばれることもあります。またがん治療のルールブックでは、肝内胆管がん(胆管細胞がん)は肝臓にできたがんとして、肝細胞がんと一緒に原発性肝がんとして取り扱われています。

胆管がんの発育は、大きく分けて次の3つがあります。

肝外胆管がんで最もよくみられます。胆管上皮から発生したがんは、インクが紙に染み込むように周辺へ広がります。肝外胆管がんでは頻度が多く、予後が悪いとされています。

肝外胆管がんでみられます。主に胆管の内側の空間に向かって、きのこのような形に盛り上がるように大きくなります。肝外胆管がんでは頻度が少なく、予後が良いとされています。肝内胆管がんでもみられる場合もありますが、その場合も比較的予後が良好です。

腫瘍がかたまり(腫瘤)をつくって大きくなります。肝内胆管がんではもっともよくみられます。

肝外胆管がんは、主に①と②の発育形式をとります。肝内胆管がん(胆管細胞がん)は主に③の発育形式をとりますが、②やまれに①の発育形式をとる場合もあります。注意が必要なのは、肝内胆管がんにおいて、①と③が混合している場合です。この形式のがんは予後が悪く、手術法も肝外胆管がんと同様の手術を行います。基本的には①の要素をもっている場合に予後が悪いとされていますが、早期に見つかれば治癒の可能性は高くなります。

がん情報センターによると、日本における2013年の胆のう・胆管がん死亡数は男性約8,900人、女性約9,300人であり、それぞれがん死亡全体の4%および6%を占めます。日本では罹患率は横ばいです。一般的には発展途上国に多い病気ですが、近年は肝内胆管がんが欧米で急激に増えています。原因はわかっていません。

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