![内視鏡検査で分かる病気とは? 菊名記念病院消化器内科の取り組みを紹介](http://carbon-assets.medicalnote.jp/uploads/content/cover/11/11183/s397x212_6ee5e0c4-34d3-4091-9836-7a8ca807e813.jpg)
胃がんは患者数が多く、日本全国で1年間に約135,000人が胃がんと診断されています。胃がんと診断される人は男性に多く、50歳頃から増加して80歳代にピークを迎えます。
がんは総じて早期発見・早期治療が大切で、発見が早ければ早いほど治る可能性が高くなるため、症状を知ることは非常に重要といえます。では、胃がんの症状にはどのようなものがあるのでしょうか。
初期の胃がんでは症状が現れることはほとんどありませんが、胃の不快感や胸やけ、吐き気、食欲不振などを自覚する場合もあります。
ただし、これらの症状は胃がん特有のものではありません。胃ポリープ、胃潰瘍、慢性胃炎などの胃の良性疾患でも見られます。
胃がんの原因の1つにピロリ菌感染があり、これによって胃の粘膜に炎症が起こり続けると粘膜が薄くなります(萎縮)。これを萎縮性胃炎といい、萎縮性胃炎があると胃がんになりやすいことが分かっています。つまり、萎縮性胃炎は胃がんの前兆ともいえる病気なのです。萎縮性胃炎でも無症状のことが多いですが、胃の不快感や胃痛、吐き気などが生じる場合もあります。
進行胃がんで見られる症状には、上述した早期胃がんの症状以外に体重の減少、食事のつかえ感、胃痛、嘔吐、腫瘍からの出血による貧血、吐血、血便があります。これらの症状も胃の良性疾患で見られる場合もあるため、症状だけで胃がんと断定することはできません。
そのほかの症状として、胃がんそのものがしこりとなって触れるケースもあります。ただし、かなり進行しても症状が現れない場合もあります。
胃がんの発見には、胃X線検査(バリウム)と胃内視鏡検査(胃カメラ)が有用です。胃X線検査では発泡剤とバリウムを飲んで胃の中の粘膜を観察し、胃内視鏡検査では口または鼻から内視鏡を挿入して胃の内部を観察し、病変の有無や場所を確認します。
がんの診断が確定した後に行われる検査として、超音波内視鏡検査や腹部超音波検査・CT検査などがあります。これらの検査によって深達度(がんの深さ)、転移や周辺の臓器への広がりなどが分かります。
がん検診とは、症状のない人を対象にがんの早期発見を目的として行われる検査のことです。
胃がん検診では問診に加えて、胃部X線検査または胃内視鏡検査のいずれかが行われます。50歳以上の人が対象で、2年に1回の実施が推奨されています。ただし、厚生労働省が定める市町村のがん検診の指針では、当分の間、胃部X線検査は40歳以上、1年に1回の実施も可能とされています(2020年7月時点)。
胃がんは早い段階で症状が現れることがほとんどなく、かなり進行しても症状が出ない場合もあるため、検診で発見されるケースも少なくありません。早期発見のため、50歳以上の方は定期的に検診を行うことが推奨されます。
なお、がん検診は市町村や職場、加入している健康保険組合などでも実施している場合があるため、確認しておくとよいでしょう。
胃がんでは、胃の不快感や胸やけ、吐き気、食欲不振、体重の減少、食事のつかえ感、胃痛、嘔吐、貧血、吐血、血便などの症状が見られることもあります。症状に胃がん特有のものはなく、胃の良性疾患でも似たような症状が見られますが、いずれにせよ長く続いている場合には何らかの病気の可能性も考えられます。上記の症状が続いている場合は、内科や消化器内科、胃腸科への受診を検討するとよいでしょう。
胃がんは無症状であることが多く、胃がん特有の症状がないために、症状だけで胃がんと断定することはできません。病気の有無や病名の特定には、胃内視鏡検査が必要です。病気ではない場合や良性疾患である場合も多いですが、胃がんの可能性も考えられるため、気になる症状があれば一度病院を受診して検査を受けるのがよいでしょう。症状がない場合でも50歳以上の人は定期的に検診を受け、早期発見に努めることが大切です。
河北総合病院 消化器内視鏡診断・治療科部長、消化器内科 副部長
河北総合病院 消化器内視鏡診断・治療科部長、消化器内科 副部長
日本内科学会 総合内科専門医日本肝臓学会 肝臓専門医・指導医日本消化器病学会 消化器病専門医・指導医・関東支部 評議員日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医・指導医・関東支部 評議員日本がん治療認定医機構 がん治療認定医日本医師会 認定産業医日本ヘリコバクター学会 H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医
医学部生時代に内視鏡に興味を抱き、1991年に山梨医科大学(現・山梨大学医学部)を卒業後は山梨大学医学部附属病院の消化器内科へ入局した。臨床医として研鑽を積む一方、病理学も学び、基礎医学にも精通する。その後、河北総合病院で消化器内科医として病理学の知識も生かし、内視鏡治療を中心に医療を提供している。
山下 浩子 先生の所属医療機関
周辺で胃がんの実績がある医師
大森赤十字病院 外科(上部消化管)部長
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大森赤十字病院―大田区・品川区においていのちと健康、尊厳を守るがん診療を提供する
東京都大田区・品川区の医療を支える大森赤十字病院による大腸がん・胃がんの治療をテーマにした特集です。
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東京都大田区中央4丁目30-1
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大森赤十字病院 消化器内科部長 兼 内視鏡部部長
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国立病院機構 東京病院 病棟診療部長
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国立病院機構 東京病院―患者さんの立場に立ち地域に根差したがん診療を提供
東京都清瀬市の医療を支える国立病院機構 東京病院による肺がん・大腸がん・胃がんをテーマにした特集です。
内科、リウマチ科、呼吸器外科、消化器外科、整形外科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、麻酔科、呼吸器内科、循環器内科、緩和ケア内科、感染症内科、消化器内科、脳神経内科
東京都清瀬市竹丘3丁目1-1
西武池袋線「清瀬」南口 久米川駅行・所沢駅東口行 東京病院北下車 下里団地行・滝山営業所行・花小金井駅行 東京病院玄関前下車 バス5分、JR武蔵野線「新秋津」 車10分、西武新宿線「久米川」北口 清瀬駅南口行 東京病院北下車 バス
国立病院機構 東京病院 消化器センター部長
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国立がん研究センター中央病院 病院長、元東京大学医学部附属病院 胃食道外科 科長
内科、血液内科、精神科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、小児科、小児外科、脳脊髄腫瘍科、骨軟部腫瘍科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、歯科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、緩和ケア内科、消化器内科、肝胆膵内科、肝胆膵外科、放射線診断科、放射線治療科、頭頸部外科、病理診断科
東京都中央区築地5丁目1-1
都営大江戸線「築地市場」A1番出口 徒歩3分、東京メトロ日比谷線「築地」2番出口 徒歩5分、東京メトロ日比谷線「東銀座」6番出口 徒歩6分
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体重の復旧がみられません
4年程前に胃がんの手術を行いました。1/3の除去でした。63kgの体重が手術後50kgとなりました。その後、体重の増加は見られません。 現在も50kgです。胃カメラ・CT検査も定期的に行っていますが良好です。体重の事だけが気になります。
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