![心不全とはどのような病気? 「年のせい」と思わず早めの受診を](http://carbon-assets.medicalnote.jp/uploads/content/cover/11/11593/s397x212_61d1ee06-179a-4fd0-aa1e-dc0768c7413d.jpg)
「心不全」という言葉から連想されるのは、心臓に関係した重い病気であり、命に関わるといったイメージではないでしょうか。心不全とは具体的にはどんな状態のことをいうのでしょう。鳥取大学医学部附属病院第一内科診療科群の主任診療科長である山本一博教授にお話をうかがいました。
心臓は全身に血液を送り出すポンプの働きをしています。心不全とは、心臓の働きが障害されて、身体全体に血液をうまく回すことができない状態をいいます。そのことにより、息切れやむくみなどさまざまな症状を引き起こします。心筋梗塞(こうそく)や弁膜症など、さまざまな心臓の病気の結果として起こる状態を心不全と呼んでいるともいえます。
心不全には急性心不全と慢性心不全の2種類があります。心臓を養っている血管が詰まって血液が流れなくなり、心臓の筋肉が死んでしまう心筋梗塞や、突然発症した不整脈などによって急激にポンプの働きが弱まり短期間に悪化する場合が急性心不全です。一方、心筋症、高血圧や弁膜症などが原因で長年にわたって心不全症状がある場合を慢性心不全といいます。
慢性心不全は高血圧、脂質異常症(高コレステロール血症など)、 糖尿病などの生活習慣病との関連が強く、高齢になるほど発症する人が多くなります。日本では高齢化が進んでいるため、これからますます慢性心不全の患者さんが増えると思われます。
前項で述べたように、心不全は年齢とともに多くなり、特に60歳を超えると急激に発症する頻度が高くなります。ちょうど体力が落ち始める年齢でもあるので、動いたときに息切れがするようになっても、本当は心不全なのに「歳のせい」だと考えてしまう場合が少なくありません。加齢による体力の衰えと、心不全による症状の両方がありえますので、今まで何ともなかったことで息切れをするようになったなと思った時には、医療機関を受診して、本当に加齢によるものなのか、それとも何か心臓の病気が隠れているのかを調べてもらうことをおすすめします。
今まで普通にできていた動作で息切れがするというだけでは、一時的な疲労や体力の低下と区別がつきにくいかもしれません。しかし、短期間のうちに悪くなっているとき、たとえば1週間前には3階まで階段を上ると息切れがしていたのが、今は2階に上がるだけでも息が切れるといった場合は、心不全の可能性があります。
また、食事量が変わっていないのに一日で体重が2kg以上増えたときや、足のすねを指で押すと粘土を押したときのようにへこんで痕が残る “むくみ”の場合も要注意です。少しでも気になることがあれば、「歳のせい」で片付けずに医療機関を受診するようにしてください。その際は「いつから」「どんなふうに」と症状を説明できるよう、あらかじめ整理しておくとよいでしょう。
鳥取大学 医学部病態情報内科 教授、鳥取大学医学部附属病院 第一内科診療科群(循環器内科、内分泌・代謝内科) 主任診療科長
周辺で心不全の実績がある医師
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慶應義塾大学 循環器内科 教授
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慶應義塾大学 循環器内科 専任講師
内科、血液内科、リウマチ・膠原病内科、外科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産科、婦人科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、内分泌内科、代謝内科、放射線診断科、放射線治療科、精神神経科、総合診療科、病理診断科
東京都新宿区信濃町35
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医療法人伯鳳会 東京曳舟病院 循環器センター・循環器科 部長
内科、外科、神経内科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、循環器科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、感染症内科、消化器内科、血管外科、病理診断科
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「心不全」に関連する病院の紹介記事
特定の医療機関について紹介する情報が掲載されています。
関連の医療相談が17件あります
心不全と腎臓透析との関係について
私の母親84歳についての相談です。7月から現在も入院中です。当初薬物療法で様子を観察して改善が無ければペースメーカーを埋め込むという治療方針を主治医に言われ了承し服薬しながら入院生活をしていたのですが、そのうち尿の出が悪くなり足のむくみが酷くなり肺に水が溜まり呼吸が苦しくなって酸欠による意識障害になり一命は取り止めたもののHCUという処に入っています。透析によって血液から水をひいて肺に溜まった水を抜く治療で回復し、現在は意識もハッキリし呼吸も少しの酸素を鼻から吸っている位で、会話食事も出来ますがまだ起き上がるのは無理です。透析をすると血圧が下がり腎臓の機能が低下して尿の出が悪くなりやらないと水が溜まって呼吸が辛くなる状態です。医師はシャントして恒常的に透析をしていくと言っていますが、それは何か違和感を覚えます?最初に示されたペースメーカーによる治療との整合性が無いように思いますが。そもそも心臓の治療で恒常的な透析と云うのは有りなのでしょうか?
今後の注意する事は?
2日前に、カテーテルアブレーションの手術しました。悪い所をすぐ、解り、1時間ぐらいで終わり、手術前の検査では、心臓が大きくなっていて、70パーセント完治と言われてましたが、80パーセント完治と言われ安心してます。軽度の、心不全にもなってますが、今後の生活では、注意する事ありますか?お酒は、一口も飲んだら、駄目なんですか?カフェインや、塩分はどうですか?又、この手術によって、心不全が良くなりますか?心不全は、生活習慣や、食事(塩分)の制限したり、薬で、完治しますか?今後、ずっと薬を飲み続ける生活ですか?まだ、54歳で、仕事は、パソコン等デスクワークですが、大丈夫ですか?車の運転はどうですか?今後の生活と、完治について教えてほしいです。
心不全の症状とは?
喋ると息切れがします。(階段登っても) 隠れ心不全のような疑いはありますでしょうか?ちなみに今週、胸部CTを撮る予定です。 CTでそのような兆候はわかるのでしょうか? 異常であれば、血液検査の値は、どのようにあらわれるのでしょうか?
母乳育児による心不全の進行影響有無
幼児の頃にファロー四徴症の心内修復術を受け、現在循環器内科にて年1回程度経過をみています。心雑音はありますが、特に問題はないと言われています。今回出産で大量出血し、ヘモグロビン値が低くなったため輸血を行いました。その後の入院中は点滴で鉄剤を投与され、退院後は内服で処方をされています。 退院時のヘモグロビン値は8とのことですが、母乳育児を続けることで貧血が続き心臓に負担をかけ心不全に繋がらないかを懸念しています。もし母乳育児が心臓に負担をかけるようであればミルク育児に切り替えるべきか教えてください。
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