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インタビュー

公開日 : 2017 年 02 月 28 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

脳梗塞後の後遺症への治療-「再生医療」という新たなアプローチの可能性

脳梗塞を発症後、後遺症が残ってしまった患者さんは様々な生活的・社会的苦難を抱えますが、現状、後遺症に対する治療法は限られています。

しかし近年、新たな治療手法として再生医療細胞治療が注目されるようになりました。これらの治療が発展することで後遺症に対する新たな治療法が開発される可能性があります。

脳梗塞後遺症に対する新たな治療アプローチとはどのようなものでしょうか。本記事では北海道大学大学院 医学研究科 神経病態学講座 脳神経外科学分野 教授、寳金清博先生に、脳梗塞後遺症の概要と最新治療の可能性について解説いただきました。

脳梗塞の基本知識
脳梗塞のイメージ図

脳梗塞とは、血栓など何らかの理由で脳の血管が詰まることで血液が行き届かなくなり、脳の一部分の細胞が壊死する疾患です。

厚生労働省の発表では、脳卒中による年間死亡者数13万人のうち約6割が脳梗塞であり、患者数は非常に多いです。また、介護が必要になる原因の第1位が脳梗塞です。

日本生活習慣病予防協会より

脳梗塞の種類

脳梗塞は閉塞の成り立ちによってアテローム血栓性脳梗塞・心原性脳塞栓症・ラクナ梗塞の3種類に分けられます。また一時的に脳の血管が詰まる発作も脳梗塞の一つとみなすことがあります。

①アテローム血栓性脳梗塞

頸動脈、頭蓋内動脈に、コレステロールの固まり(アテローム血栓・粥状硬化[じゅくじょうこうか])ができることで、頸動脈が閉塞して詰まる脳梗塞です。

②心原性脳塞栓症

心房細動により心臓の血流によどみができると、血液が固まりやすくなり血栓が形成される場合があります。心原性脳塞栓症はこの血栓が血流にのって脳血管で詰まることで発症する脳梗塞です。

③ラクナ梗塞

脳の深部にある非常に細かな血管(直径1mm以下の血管)が詰まる脳梗塞です。発症後の自覚症状は少なく、発症に気づけない場合もあります。ラクナとは空白という意味であり、断層撮影検査の画像を見てみるとあたかも空白のような影が見えることからこの疾患名がつきました。

一過性脳虚血発作

何らかの原因で一時的に脳血管が詰まる病態です。脳梗塞の前触れともいわれます。

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