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狭心症とは?
心臓の周りを取り巻いている冠動脈が動脈硬化により狭くなる病気が「狭心症」です。階段を上ったり、重い物を持ったり、運動をしたり、ときには安静にしているときにも発作が起こります。悪化すると心筋梗塞へ...
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狭心症とは?

公開日 2016 年 04 月 24 日 | 更新日 2017 年 05 月 08 日

狭心症とは?
横井 宏佳 先生

医療法人社団 高邦会 福岡山王病院 循環器センター長  高木病院 循環器センター長  国際医療福祉大学 教授

横井 宏佳 先生

心臓の周りを取り巻いている冠動脈が動脈硬化により狭くなる病気が「狭心症」です。階段を上ったり、重い物を持ったり、運動をしたり、ときには安静にしているときにも発作が起こります。悪化すると心筋梗塞へ進行することがあるため、早期発見・早期治療が大切です。ここでは狭心症が起こるメカニズムについて福岡山王病院循環器センター長の横井宏佳先生にお話を伺いました。

狭心症とは?

心臓に栄養や酸素を送る血管(冠動脈)が狭くなり、血液の流れが悪くなった状態(虚血状態)を「狭心症」といいます

また、狭心症がさらに進行して血管が完全に詰まった状態を「心筋梗塞」といいます。

狭心症に伴って起きる胸の痛みを「狭心症発作」といい、胸の痛みや胸の圧迫感などが一時的に起こったあと消失することが多いです。しかし心筋梗塞に進行してしまうと、激しい痛みが5分以上、長い場合には30分から数時間に渡って続くことがあります。この心筋梗塞は心臓の停止や突然死を招く危険な病気です。

冠動脈(かんどうみゃく)は、右冠動脈と左冠動脈があり、それらが心臓を取り囲んでいます。左冠動脈はさらに左前下行枝(ひだりぜんかこうし)と左回旋枝(ひだりかいせんし)に分岐しており、一般的にこの3本の血管のことを冠動脈と呼んでいます。

心臓の構造
心臓の構造

血管は内側から、内膜・中膜・外膜の3構造でできており、まず内膜から浸されます。冠動脈の内腔(血液の通りみち)が75%ほど狭まると、血液不足となり胸の痛みを感じるようになるのです。冠動脈が狭くなる原因には、動脈硬化によって血管の壁に脂(コレステロール)がたまる場合と、動脈硬化とは関係なく、血管にけいれんが起きることで狭くなる場合とがあります。

血管のけいれんによって起こる狭心症のことを「冠攣縮性(かんれんしゅくせい)狭心症」といいます。けいれんは血管の内膜が障害を受けることで生じます。このタイプの狭心症は動脈硬化が原因となるタイプよりも多く、狭心症の6割にこの「冠攣縮」が関与しているといわれ、日本人は欧米人に比べて約3倍多いといわれています。

また、安定した狭心症と不安定な狭心症に大きく分類されます。「安定狭心症」とは、発作の起きる状況や発作の持続時間などが一定している狭心症のことをいいます。一方「不安定狭心症」は、発作の起きる頻度や強さが一定していない狭心症で、心筋梗塞に移行しやすく最近では「急性冠症候群(ACS)」という概念でとらえられています。

このように病状で分類する以外にも、発生の原因や発生状況、発症の機序・誘因などによって、いくつかの種類に分類されます。例えば、病的な動脈硬化によって起こる「冠動脈硬化性狭心症」と、血管の痙攣によって起こる「冠攣縮性狭心症」といったように発生原因で分けることができます。

狭心症のおもな種類

安定狭心症

発作の起こる状況や発作の持続時間などが一定している狭心症。 労作性狭心症(下記参照)の多くを占めます。

労作性狭心症

動脈硬化によって血管が狭くなることで起こる狭心症。階段の上り下りや、通常よりも激しい運動をしたときなどに起こります。

冠攣(かんれん)縮性狭心症(安静時狭心症)

冠動脈がけいれんすることで血管が狭くなって起きる狭心症。安静時に起こりやすいため、安静時狭心症ともよばれています。

不安定狭心症

冠動脈の血管にできた粥腫(じゅくしゅ:血管の内膜面にコレステロールが沈着して塊となっている状態)が破れやすくなった状態の狭心症。血栓ができやすくなっている状態で、将来的に心筋梗塞に移行する可能性が高い狭心症です。

プラークの破たんと血栓

 

前病院では心臓のカテーテル治療を年間500件、心臓以外の血管(頸動脈、腎動脈、大動脈瘤、下肢動脈)のカテーテル治療を年間500件行い、通算のカテーテル治療件数は1万例を超える。また、動脈硬化予防のために心臓リハビリテーションを通じて患者の禁煙、運動、食事、睡眠の生活習慣改善と高血圧、脂質異常、糖尿病、慢性腎臓病に対する薬物療法に積極的に取り組む。現病院ではカテーテル治療と生活習慣改善、薬物療法を組み合わせた、心血管イベント抑制のための包括的全身血管診療に取り組んでいる。

「狭心症」についての相談が18件あります

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