インタビュー

狭心症の原因-加齢や不規則な生活習慣がリスクになる

狭心症の原因-加齢や不規則な生活習慣がリスクになる
山沖 和秀 先生

医療法人財団順和会 山王病院 副院長、国際医療福祉大学臨床医学センター 教授

山沖 和秀 先生

この記事の最終更新は2016年05月27日です。

狭心症心筋梗塞などの心疾患は「突然起こる」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。では、どのように狭心症は起こるのでしょうか。狭心症の原因と発症のメカニズムについて、山王病院 副院長 山沖和秀先生にお話しいただきました。

また血管が狭くなる(血管狭窄)原因は、糖尿病脂質異常症(高コレステロール血症)、高血圧などの疾患によって引き起こされる動脈硬化です。

また動脈硬化のリスクファクターは以下のとおりです。

  • 喫煙
  • 脂質異常症(糖分・脂肪分の取りすぎや遺伝的体質など)
  • 運動不足
  • ストレス
  • 遺伝(家系に心筋梗塞脳卒中などの人がいる)
  • 年齢
  • 性別(男性に多いが、閉経後の女性は男性と同様のリスク)
  • 病歴(狭心症・心筋梗塞・脳梗塞の既往、高血圧、慢性腎障害、閉塞性動脈硬化症、大動脈瘤痛風、ステロイド剤の服用など)

脳梗塞・脳動脈瘤・閉塞性動脈硬化(手足の血管の動脈硬化により、手足への血流が滞りさまざまな症状があらわれる病気)などの既往歴がある方は、心筋梗塞や狭心症のリスクも高いといえます。心臓だけではなく、全身の血管の状態についても意識することが重要です。

血管の内膜の中にコレステロールなどの脂肪分が蓄積し、徐々に脂肪分が沈着(プラークとなる)して、血管が狭くなります。狭心症は、血管狭窄が進行して徐々につまるのではありません。運動などの何らかの影響でプラークが破綻して、そのプラークが破れた部分に血の塊(血栓)が生じ、血管が狭窄・閉塞します。たとえ血管の細さが50%程度しかなくても、症状はあらわれません。一方、血管がそれほど狭窄していなくても、プラークがなんらかの理由により破綻すれば、狭心症や心筋梗塞を起こしてしまうのです。つまり、「あるとき突然に起こる」のが狭心症や心筋梗塞です。

先に述べた安定狭心症は、血管の狭窄はありますが、プラークが破れていない状態といえます。ただし、血管が狭くなっているため、運動時などには症状がでる場合があります。

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