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健診結果の「再検査」を放置していませんか? 4人に1人が受診しないという現実

公開日

2026年07月22日

更新日

2026年07月22日

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2026年07月22日

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すみだメディカルケアクリニック 院長/石田 一世 先生

健康診断で「再検査」と判定されたにもかかわらず、そのまま受診せずに放置してしまう人は少なくない。実際、要再検査・要精密検査などと判定された人のおよそ4人に1人が、医療機関を受診していないというデータもある。仕事の忙しさや自覚症状のなさ、どこに行ったらよいのか分からず迷ってしまうというのがその理由として挙げられる。

一方で、心筋梗塞や脳卒中といった大きな病気は、ある日突然起こるもののように思われがちだが、その背景にはこうした「見過ごされた健診結果」が積み重なっていることも少なくない。そこで、東京・墨田区にあるすみだメディカルケアクリニックの院長であり、日本循環器学会認定の循環器専門医でもある石田 一世(いしだ いっせい)先生に、健康診断の「再検査」を放置すべきでない理由について、予防医療の観点からお話を伺った。

健康診断で「再検査」といわれても、受診を先延ばしにする方も

診療に長く携わっていると、健康診断で異常を指摘されていながら、その後の再検査に行かないまま時間が経ってしまったという方によく出会います。ある研究報告書によると、要再検査・要精密検査などと判定された人の約4人に1人が、医療機関を受診していないとされています。

仕事が忙しい、必要性を感じない、面倒といった理由に加え、通知を受け取ってから数か月後に遅れて受診するというパターンもみられます。

とくに現役世代では、自覚症状がない限り「今は大丈夫」と判断しがちです。しかし、症状が出る前から体の中で変化が進んでいる病気もあります。再検査を先延ばしにしている間も、体の変化が止まっているわけではありません。

再検査は「悪い結果」ではなく、あくまで確認作業のトリガー

再検査という言葉から、「治療が必要になるのではないか」「重い病気が見つかるのではないか」と不安を抱く方は少なくありません。ただ、再検査だからといって、病気が確定したわけではありません。再検査は、状態を正しく把握するためのきっかけであり、確認作業のトリガーになるのです。

血圧、血糖値、脂質などは、体調や生活状況によって一時的に変動することもあります。一方で、継続的な異常が隠れている場合もあります。再検査は、その分かれ目を見極めるための入口です。この段階で状態を整理できれば、生活習慣の見直しだけで将来のリスクを下げられるケースも少なくありません。

心筋梗塞や脳卒中は、ある日突然引き起こされるわけではない

心筋梗塞(しんきんこうそく)や脳卒中は、急に発症する病気のように思われますが、発症前に何らかのサインが出ていたケースもみられます。過去の健康診断で高血圧や脂質・血糖値の異常を指摘されていたにもかかわらず、再検査を受けていなかったという話は決して珍しくありません。

いずれも短期間で起こる出来事ではなく、血管の変化が長い時間をかけて積み重なった結果として表に出てきます。症状が現れたときには、すでに後戻りできない段階に進んでいることもあります。その意味で、健康診断の再検査は、発症を防ぐための行動だといえます。

忙しい現役世代だからこそ、「何も起きていない今」を大切に

仕事や家庭で忙しい現役世代ほど、医療機関を受診する優先順位は下がりがちです。ただ、日々診療にあたっている立場から見ると、症状が出てから診断・治療されるよりも、何も起きていない今のほうが、再検査の結果から実施できる選択肢が広がり、体への負担も小さく済みます。

再検査に行くという行動は、今の生活を大きく変えるためのものではありません。現時点の状態を知り、必要であれば少し軌道修正をする。その積み重ねが、将来の心筋梗塞や脳卒中を防ぐことにつながります。健康診断で示された「再検査」という言葉を、体からのメッセージとして受け止めることが、予防医療の第一歩だと考えています。

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