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脳卒中発作時の症状・対処方法と治療
脳卒中の治療は時間との勝負です。特に、脳梗塞の治療である「rt-PA静注療法」の実施は発症してから4.5時間以内に限られています。いち早く専門の医療機関を受診するために、脳卒中の発作時の症状を知...
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脳卒中発作時の症状・対処方法と治療

公開日 2016 年 04 月 08 日 | 更新日 2018 年 01 月 04 日

脳卒中発作時の症状・対処方法と治療
野崎 和彦 先生

滋賀医科大学医学部脳神経外科学講座 教授

野崎 和彦 先生

脳卒中の治療は時間との勝負です。特に、脳梗塞の治療である「rt-PA静注療法」の実施は発症してから4.5時間以内に限られています。いち早く専門の医療機関を受診するために、脳卒中の発作時の症状を知っていることが大切です。発作時の症状について滋賀医科大学医学部附属病院脳神経外科教授の野崎和彦先生に解説をしていただきました。

脳卒中の5つの主要な症状

脳卒中の主要な症状は5つ挙げることができます。いずれも突然起こること、そしてまひやしびれは片側にあらわれることが特徴ですので覚えておいてください。

・突然、片方の手足・顔半分のまひ・しびれが起こる(手足のみ、顔のみの場合もあり)。

・突然、ろれつが回らなくなる、言葉が出なくなる、他人の言うことが理解できなくなる。

・突然、力はあるのに立てなくなる、歩けなくなる、フラフラする。

・突然、片方の目が見えなくなる、物が二つに見えるようになる、視野の半分が欠ける。

・突然、経験したことのない激しい頭痛がする。

これらの症状のうち、1つだけが現れることもあれば、いくつかの症状が重なって出る場合もあります。もし、ご自身でまた周囲にこのような症状が出たのであれば可能なかぎり早く病院を受診することが重要です。とくに脳梗塞では、発症してから4.5時間以内の患者さんのみに行える「rt-PA静注療法」という治療法があります。この治療により後遺症が軽くなる可能性があります。治療には1時間程度の検査が必要なため、症状が出てから遅くても2時間以内を目安に受診することが大事です。脳卒中が疑われる場合には、脳への血流を確保するために横にすることが原則です。直ちに119番に電話し、救急車を呼びましょう。

rt-PA静注療法とは

血液のかたまり(血栓)を溶かす薬です

これを静脈注射し、脳の血管に詰まった血栓を溶かすことによって、脳の血液の流れを回復させ、脳梗塞を治療します。脳の血管が詰まってから間もないうちに血液の流れを回復させることで、後遺症を軽減することができます。「rt-PA静注療法」で最大の副作用は出血で、このような出血合併症を防ぐため、治療に際しては様々な条件が厳しく決められており、必ずしも誰でもが受けられるわけではありません。「rt-PA静注療法」は専門医療機関でしか行えない治療です。

血栓回収療法とは

発作が起こってから4.5時間が経過するとrt-PAを使用しても、効果がないだけでなく、脳内出血を起こし、悪化する危険性があります。そのため、rt-PAが無効であったり、もともと適応外である場合には、血栓回収用デバイスを用いた血管内治療が実施され、最近では優れた効果が期待されています。この治療法も専門医療機関でしか行えない治療です。

脳卒中の治療全般

脳梗塞の治療としては、超急性期に行う「rt-PA静注療法」や「血栓回収療法」のほかに、点滴や飲み薬によって脳の血液の流れの改善や、血栓をできにくくする「抗凝固療法・抗血小板療法」、脳梗塞後に脳内で発生する活性酸素などの有害な物質を除去し、脳の障害を予防する「脳保護薬」などが用いられます。また、外科的に頭の血行を再建する方法もあります。

脳出血の治療としては、血圧の厳重な管理がもっとも重要であり、場合により血腫を取り除くための手術を行うこともあります。

くも膜下出血の治療としては、出血の原因である瘤が再び破裂しないよう開頭術によって瘤の根元を金属性のクリップで挟む方法や、カテーテルを血管内に挿入し瘤の中にコイルをつめて血液の流れを止める治療法があります。

 

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この記事の目次

  1. 脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血)とは
  2. 脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血)の分類
  3. 脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血)の原因
  4. 脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血)の症状―発症したらすぐに救急車を!
  5. 脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血)の治療
  6. 脳卒中の後遺症
  7. 脳卒中は何よりも予防が大切

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この記事の目次

  1. 脳卒中とは
  2. 脳卒中の前兆はほとんどないが一部生じることも
  3. 脳卒中の予防
  4. 予防と併せて脳ドックなどの検診を

脳神経外科領域における地に足の着いた治療・研究を心がける。難治性の脳血管障害に取り組んでいるが、治療を行うためには理由が必要であり、データに基づいた患者とのコミュニケーションが重要と認識し、脳卒中では「滋賀脳卒中データセンター」を立ち上げた。また、脳腫瘍の治療にも力を入れている。

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