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インタビュー

公開日 : 2016 年 04 月 30 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

認知症の鑑別において見逃してはならない高齢発症のてんかん

認知症との鑑別が必要な疾患は、正常圧水頭症や高齢期のうつ病などさまざまあります。しかし、なかでも最も間違われやすく見逃してはならない病気としててんかんがあります。国際医療福祉大学神経内科の橋本律夫先生にお話をうかがいます。

認知症の鑑別で見逃せない高齢期に発症するてんかん

認知症の診断において決して忘れてはならないのはてんかんです。

てんかんは治療すれば良くなる病気なので、見逃さずに認知症との鑑別が正しく行われる必要があります。てんかんは専門家でなければ診断が難しく、認知症と非常に間違えやすい病気であるため、注意が必要なのです。

てんかんには、小児期と高齢期に発症しやすいという特徴があります。しかし、高齢者のてんかんは「複雑部分発作型」と呼ばれ、ぼーっとして寝ているのか起きているのか分からないという発作が主な症状であることが多くあります。そのような状態が1〜2分続いた後、通常の様子に戻ります。つまり、てんかんの発作として広く認識されているようなガタガタ震えるような痙れんを起こすことがない場合も多々あるために、非常に見逃されやすいのです。

高齢期に発症するてんかんの原因

高齢期に発症するてんかんは、小児期に発症するてんかんとは原因が異なります。

そのため、小児期にてんかんを起こしたことがあるかどうかは関係なく、誰でも発症する可能性があります。

高齢期のてんかん発症の主な原因は脳血管障害ですが、明らかな脳血管障害の既往がなくとも起こります。脳は神経細胞の興奮と抑制でコントロールされている器官ですが、高齢になるとその抑制機能のほうが弱くなることがわかっています。脳血管障害が加わると、脳の抑制機能がさらに弱くなることで、てんかんが起こりやすい要因となります。

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