
「インスリン治療の進歩」では、現代にいたるまでのインスリン治療の発展についてご説明しました。この記事では、現在主に用いられるインスリン製剤とその注意点について、糖尿病やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病を中心に豊富な臨床経験をもつ、国際医療福祉大学三田病院内科部長の小山一憲先生にお話をうかがいました。
超速効型インスリン製剤は注射してすぐに効きはじめるため、食事の直前または直後に自己注射します。作用持続時間が3~5時間と短く、健康な人の食後のインスリン追加分泌パターンを再現することができます。
ただし、単独で使われることは少なく、基礎分泌に相当する分を補うために持効型溶解インスリン製剤を併用します。このため、3回の食事分+1日持続分の計4回注射をしなければならないという欠点があります。
持効型溶解インスリン製剤は健康な人の基礎分泌パターンを再現することを目的として開発されました。持続時間はほぼ丸一日、つまり1日に1回の注射で済みます。ただし食後高血糖の改善効果はないため、超速効型インスリン製剤や経口糖尿病薬との併用が必要になります。
注射後30分くらいで効果が出るので、食後のインスリン追加分泌パターンを再現するために使用しますが、持続時間は5〜8時間とやや長めです。レギュラーインスリンとも呼ばれ、筋肉注射や静脈注射が唯一可能な製剤です。食事時間が不規則な方は超速効型を使ったほうが良好なコントロールが可能です。
健康な人の基礎分泌を補うことを目的としており、インスリンの効果は18~24時間持続的に作用しますが、持効型溶解インスリンほど一定ではありません。ピークがあり、その後徐々に効果は落ちていきます。持効型と比較し低血糖が起こりやすいため使用頻度は減っています。
超速効型あるいは速効型と中間型が混合されているインスリン製剤です。超速効型+持効型の組み合わせで1日4回注射することが難しい場合など、混合型で注射する回数を減らすことも可能です。
欠点としては、朝注射したインスリンの効果が昼食時にはかなり落ちているということがあります。1日2食の方には向いていると言えます。
保存方法は未開封であれば室温で保存できますが、タンパク質なので車のダッシュボードなど高温になる場所に置くことは避けてください。冷蔵庫に入れても構いませんが、冷凍することはできません。
旅行で飛行機に乗る場合には、預け入れ荷物に入れてしまうと貨物室で非常に低温になるため、手荷物として客室に持ち込む必要があります。針がついた注射器を持ち込みますので、糖尿病の治療を受けていることを証明するカードを提示して、あらかじめ許可を受けておくとよいでしょう。
国際医療福祉大学 教授
周辺で糖尿病の実績がある医師
朝日生命成人病研究所 所長
内科、腎臓内科、皮膚科、眼科、循環器内科、消化器内科、糖尿病内科、内分泌内科、甲状腺内科
東京都中央区日本橋馬喰町2丁目2-6 朝日生命須長ビル2・3・4F
JR中央・総武線「浅草橋」西口 徒歩5分、都営浅草線「浅草橋」A3出口 徒歩7分、JR総武本線「馬喰町」C4出口から徒歩2分 徒歩7分、都営新宿線「馬喰横山」C4出口から徒歩2分 徒歩8分
医療法人社団平永会 日下診療所 理事長、八丁堀3丁目クリニック 院長
コミュニケーションを大切に、地域に根差したかかりつけ医として
医療法人社団平永会 日下診療所(東京都荒川区南千住5丁目21-7 1F:JR常磐線(上野~取手) 南千住 西口 徒歩5分)の病院ページ。
東京逓信病院 内分泌・代謝内科 部長
内科、血液内科、外科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、小児科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科口腔外科、麻酔科、呼吸器内科、循環器内科、緩和ケア内科、感染症内科、消化器内科、内分泌内科、代謝内科、総合診療科、病理診断科
東京都千代田区富士見2丁目14-23
JR中央・総武線「飯田橋」西口 徒歩5分、東京メトロ有楽町線「飯田橋」B2a出口(東京メトロ南北線も同様) 徒歩6分、都営大江戸線「飯田橋」A4出口(東京メトロ東西線も同様) 徒歩9分
武蔵野赤十字病院 内分泌代謝科部長
内科、血液内科、リウマチ科、外科、心療内科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器科、呼吸器外科、消化器科、腎臓内科、循環器科、心臓血管外科、小児科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、内分泌科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科、緩和ケア内科、腫瘍内科、感染症内科、代謝内科、膠原病内科、頭頸部外科、総合診療科、病理診断科
東京都武蔵野市境南町1丁目26-1
JR中央線(快速)「武蔵境」南口 小田急バス、ムーバス(境南東循環):武蔵野赤十字病院下車 徒歩10分
朝日生命成人病研究所附属医院 糖尿病内科 診療部長・糖尿病内科部長 兼 治験部長
内科、腎臓内科、皮膚科、眼科、循環器内科、消化器内科、糖尿病内科、内分泌内科、甲状腺内科
東京都中央区日本橋馬喰町2丁目2-6 朝日生命須長ビル2・3・4F
JR中央・総武線「浅草橋」西口 徒歩5分、都営浅草線「浅草橋」A3出口 徒歩7分、JR総武本線「馬喰町」C4出口から徒歩2分 徒歩7分、都営新宿線「馬喰横山」C4出口から徒歩2分 徒歩8分
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